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北朝鮮の金委員長に健康不安説、中韓は懐疑的 米朝交渉に影響も

[ソウル 21日 ロイター] - 米韓の一部メディアが21日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の健康不安説を報じたが、韓国と中国の当局者は否定的な見解を示した。

金委員長を巡っては、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日である今月15日の「太陽節」に姿を見せなかったことから、健康上の問題を抱えているとの憶測が広がっていた。

北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は21日、金委員長の動静について、市民に誕生祝いを贈ったこと以外は一切伝えなかった。

金氏に健康不安説が浮上したことで、米国との非核化協議の先行きに暗雲が垂れ込めてきた。現在は同氏の独裁体制である北朝鮮の統治体制の行方、後継者問題も関心事となる。

金氏の子どもについて詳しい情報はなく、アナリストは、子供が十分成長するまで、妹の与正氏や、金氏に忠誠を誓う側近らが代わりとなって国を運営するとみている。

韓国の北朝鮮専門ニュースサイト「デイリーNK」は、北朝鮮内の関係筋の話として、金委員長が今月12日に心血管系の手術を受け、現在も療養中だと伝えた。金氏は現在36歳前後とみられるが、昨年8月から心臓血管系の問題を抱えており、聖なる山と呼ばれる白頭山を何度か訪れた後、症状が悪化したという。金氏は、昨年10月と12月に側近を連れて軍馬にまたがり、白頭山の雪が積もった斜面を登る写真が公開されている。

CNNは、事情に詳しい米当局者の話として、金委員長が手術後に「深刻な」な状態に陥っているとの情報を米政府が注視していると伝えた。ブルームバーグ通信も、ホワイトハウスが金氏が術後、容体が悪化したと説明を受けたとする米当局者の話を報じた。

しかし、韓国政府当局者2人は、金氏が手術を受けたかどうかに踏み込まず、CNNの報道は否定した。青瓦台(韓国大統領府)は、北朝鮮について異常な動きは察知されていないと表明した。

中国共産党の中央対外連絡部の当局筋も、金委員長は深刻な病気ではないとの認識を示した。

中国外務省の耿爽報道官は定例会見で、金氏の健康問題に関する報道は承知しているとした上で、その情報源は知らないと述べ、状況に関する情報を持っているかどうかも明らかにしなかった。

韓国政府当局者の発言にもかかわらず、韓国の株・通貨は下落した。

米政府内で共有されている北朝鮮関連情報に詳しい米政府筋は、CNNの報道に懐疑的な見方を示した。

米政府に助言する立場の韓国の専門家は「金氏に関連した信頼性の高い報告なら厳重な機密扱いとされるはずで、メディアに漏えいする可能性は低い」と語った。

菅義偉官房長官は21日の記者会見で、金氏に関する報道は承知しているとしながらも、コメントは控えると述べた。

オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はFOXニュースに対し「報道を注視している」と表明。またCNNとのインタビューでは、後継問題について「通常は一族の誰かが引き継ぐと考えられるが、金氏の状態が分からないのにこうしたことを論じるのは尚早だ」と語った。

*内容を追加しました。

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