[ソウル 15日 ロイター] - 韓国で対北朝鮮政策を担当する統一省は15日、北朝鮮の食料危機が悪化しているようだとの認識を示した。また、韓国紙は北朝鮮が約20年ぶりに兵士への配給を減らしたと報じた。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は今月6日、朝鮮労働党が「農業の発展に向けた正しい戦略を確立する非常に重要かつ緊急の課題」のため、党中央委員会拡大総会を2月下旬に開くことを決定したと報じた。
韓国統一省は、北朝鮮がこうした特別会合を開くのはまれで、深刻な食料不足を事実上認めたと指摘。声明で「北朝鮮の食料事情は悪化しているようだ」と述べた。
こうした中、韓国の東亜日報は同国高官の話として、北朝鮮が2000年以来初めて兵士への日々の食料配給を減らしたと15日に報じた。
統一省はこの報道について詳細は確認できないとした上で、他の省庁とともに状況を注視していると述べた。
権寧世統一相は、北朝鮮の金正恩総書記の娘が公式行事に登場したという最近の国営メディアの報道について、人道状況が悪化する中で人民の結束と忠誠心を強める狙いの可能性があると述べた。
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