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北朝鮮が飛翔体、日本のEEZ外に落下か 500キロ飛行と推定

[東京/ソウル 5日 ロイター] - 北朝鮮は5日朝、弾道ミサイルとみられる飛翔体を発射した。弾道ミサイルなら昨年10月以来。日本政府は、約500キロ飛行して日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定している。

 北朝鮮は5日朝、弾道ミサイルとみられる飛翔体を発射した。弾道ミサイルなら昨年10月以来。日本政府は、約500キロ飛行して日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定している。写真は北朝鮮の国旗。北京で2016年1月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

日本の防衛省によると、北朝鮮は午前8時07分ごろに内陸から東方向に飛翔体を発射。弾道ミサイルの可能性があるとみている。船舶などへの被害は確認されていない。

岸田文雄首相は官邸で記者団に対し「昨年来、連続してミサイルを発射していることは誠に遺憾なことだ」と述べ、これまで以上に警戒監視を強める考えを示した。

防衛省内で記者団の取材に応じた岸信夫防衛相によると、飛翔体は約500キロ飛行。EEZ外に落下したとみられるという。変則的な軌道だったかどうかなど、詳細は分析中としている。

北朝鮮が前回弾道ミサイルを発射したのは昨年10月。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を試射した。

中国外務省の汪文斌報道官は5日の定例会見で、関係する全ての当事者に「より大局に留意し」、朝鮮半島の「得難い」平和と安定を大切にし、対話と協議を通じた政治的解決の方針を堅持するよう呼び掛けた。

<米韓、対話復帰を呼び掛け>

米国務省報道官は声明で、北朝鮮による弾道ミサイル発射は複数の国連安全保障理事会決議に違反し、近隣国の安全を脅かすとして非難。同時に、北朝鮮との対話再開を呼び掛けた。

報道官は3日の定例会見で、北朝鮮と敵対する意向はなく、無条件で協議する用意があると述べ、対話を望む姿勢を改めて示していた。

米ホワイトハウスと国防総省にコメントを求めたが、現時点で返答はない。

韓国の国家安全保障会議(NSC)は緊急会議を開催。飛翔体発射は「内外の安定が極めて重要なときに起こった」として懸念を示し、北朝鮮に対話への復帰を呼び掛けた。

韓国の文在寅大統領は、飛翔体発射から数時間後に南北境界線(非武装地帯)に近い東岸の高城を訪れ、南北縦断鉄道の新路線着工式に出席。式典では、今回の飛翔体発射で南北関係悪化への懸念が生じたとし、対話に向けて真摯に取り組むよう北朝鮮に呼び掛けた。

文氏は「現状を打破するための対話への期待を捨てるべきではない。南北が協力し、信頼し合えば、平和は1日で実現するだろう」と語った。

文氏は3日に行った新年演説で、残りの任期を北朝鮮との関係改善に尽くす方針を示した。ただ、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の年末の演説では、文氏が提唱する朝鮮戦争の正式な終戦宣言や、米国との非核化協議への言及はなかった。

北朝鮮の動向を追っている38ノースの副ディレクター、Michelle Kae氏は、「最近の全体会議の声明から北朝鮮が地方の発展を優先課題としたとみられるが、弾道ミサイルの試射を止めることを意味するわけではない」と述べた。

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