[ソウル 17日 ロイター] - 北朝鮮外務省は17日、韓国と米国が軍事演習を予定通り進めれば「かつてないほど持続的で強力な」対応に直面すると警告した。また、米国が「違法な敵対政策」で北朝鮮に圧力をかけるための手段として国連安全保障理事会を利用していると非難した。
国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた声明文で、北朝鮮が今年、定例活動以外の「あらゆる特別軍事行動」を控えてきたと主張。しかし、米韓が予定する軍事演習は「緊張激化の大きな渦を生じさせることになる」とした。
米国が力を誇示し、全て力で対応することを選ぶのならば、北朝鮮も同じ選択をすると表明した。
また、国連安保理が米国に「誘導」され続けるのならば、通常の軍事活動以外の追加行動を再検討するとした。ただ、詳しい説明はなかった。
韓国国防省は17日、米韓が来週ワシントンで米国の核資産の運用改善を目的とした机上演習を行い、来月には韓国で春の定例演習を実施すると発表した。
「抑止戦略委員会机上演習」と呼ばれるこの訓練は22日に国防総省で行われ、米韓両国の国防担当高官が参加するという。
高官らは23日には、主要な原子力潜水艦が母港とするジョージア州のキングズベイ海軍基地を訪問する。
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