[ソウル 12日 ロイター] - 北朝鮮が4回目の核実験後に公表した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験映像について、米カリフォルニア州のシンクタンクが「編集されている」との分析結果を明らかにした。
北朝鮮国営テレビは8日、昨年12月に行われたとするSLBM発射実験の映像を放映。昨年5月に実施された前回の実験と異なり、すぐに公表されなかったことになる。
ミドルベリー国際大学院のジェームズ・マーティン不拡散研究センターでシニア研究員を務めるメリッサ・ハンハム氏は「発射されたロケットが燃え始め、その後無残にも失敗した」と電子メールで指摘。「北朝鮮はこの事実を覆い隠す大掛かりな映像編集を施した」と分析した。
韓国軍は9日、北朝鮮は映像を修正し、2014年のスカッドミサイルの映像とともに編集したものとみられると指摘。ただ、ある当局者はロイターに対し、発射技術は5月の実験時よりも向上した可能性があるとの見方を示した。