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北朝鮮、米韓に合同軍事演習の中止を要請 続行なら「追加措置」

北朝鮮は31日、米国と韓国に対し、域内での大規模な軍事演習を止めるよう要求した。このような演習は挑発行為であり、北朝鮮からの「より強力な」対応につながる可能性があるという。北朝鮮外務省の声明を朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。(2022年 ロイター/Denis Balibouse)

[ワシントン 31日 ロイター] - 北朝鮮は31日、米国と韓国に対し、域内での大規模な軍事演習を止めるよう要求した。このような演習は挑発行為であり、北朝鮮からの「より強力な」対応につながる可能性があるという。北朝鮮外務省の声明を朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。

KCNAによると北朝鮮外務省は声明で「朝鮮半島およびその周辺の状況は、米国と韓国の絶え間なく無謀な軍事行動により、再び力による力のための深刻な対立の段階に入った」と表明。北朝鮮は「外部の軍事的脅威から自国の主権、自国民の安全、領土の一体性を守るために必要な全ての措置を取る用意がある」とした。

その上で「米国が重大な軍事的挑発を続ける場合、北朝鮮は一段と強力な追加措置を講じる」とし、「米国が自国の安全保障上の利益に反する深刻な事態を回避したい場合、意味がなく、効果もない軍事演習を直ちに中止する必要がある。中止しなければ、全ての結果について完全に責任を負うことになる」と警告した。

米国と韓国は31日、軍用機約240機を投入する合同訓練「ビジラント・ストーム」を韓国周辺で開始。訓練は11月4日まで24時間態勢で行われ、約1600回の戦闘機の出撃が予定されている。

米国務省のプライス報道官は記者会見で、朝鮮半島の完全な非核化を求める米国の方針に変わりはないとの見解を示し、北朝鮮に交渉の場に戻るよう改めて呼びかけた。

北朝鮮を巡っては、核政策を担当する米当局者が先週、北朝鮮との軍備管理協議に応じると発言。一部の専門家は、こうした協議を行うには北朝鮮を核保有国と認めなければならないとの見方を示している。

プライス報道官は、米国が最終的に北朝鮮を核保有国と認める可能性について「米政府の政策ではない。これが米国の政策になることはない」と述べた。

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