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北朝鮮、12日に潜水艦からミサイル2発発射 米韓は大規模演習開始

[ソウル 13日 ロイター] - 北朝鮮は12日朝、潜水艦からミサイル2発を発射し、海中の目標に的中した。朝鮮中央通信(KCNA)が13日に報じた。

KCNAによると、ミサイルの水中発射訓練が12日早朝に行われ、潜水艦「8.24英雄」から東岸沖合に戦略巡航ミサイル2発が発射された。

ミサイルは約1500キロ飛行して目標に的中したという。

通常「戦略的」という言葉は、核能力を持つ兵器に使われる。

KCNAは発射について、システムの信頼性を確認し、北朝鮮の核抑止力の一部を構成する潜水艦部隊の水中攻撃作戦をテストしたと伝えた。

韓国軍合同参謀本部は厳戒態勢を保つとし、米国の情報当局と協力してミサイル発射の詳細を分析していると明らかにした。

米韓両軍は13日から11日間の予定で大規模合同演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を開始する。規模は2017年以来の大きさとなる。

北朝鮮は、これまで米韓の軍事演習に強く反発している。KCNAはミサイル発射について、米国と韓国が北朝鮮に対する軍事作戦を一段とあからさまにしているという状況を統制する北朝鮮の決意を示すことが目的だと伝えている。

韓国統一省の報道官は「北朝鮮がわれわれの定期的な防衛訓練を挑発の口実に使っていることは非常に遺憾だ」と表明。「北朝鮮が朝鮮半島の緊張を高めることで得られるものは何もないことに気づくことを願っている」と述べた。

韓国軍は、北朝鮮側の説明が全て正確であるとはいえないとしたが、詳細については言及しなかった。

北朝鮮は潜水艦を多数保有しているが、「8.24英雄」は弾道ミサイル潜水艦として唯一知られている実験艦。アナリストによると、ミサイル、潜水艦技術、運用手順の開発、新規潜水艦乗組員の実地訓練において重要な役割を担っている。

北朝鮮はこれまで、作戦行動可能な弾道ミサイル潜水艦を建造中と明らかにしている。

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