[ワシントン 23日 ロイター] - 米国防総省は23日、米韓当局者が22日に北朝鮮の核兵器使用を想定した合同机上演習を同省で行ったと発表した。
米韓抑止戦略委員会の机上演習としては8回目で、昨年に毎年実施することで合意して以降初めてとなる。
米国防総省は声明で「北朝鮮の最近の積極的な核政策と核能力の進歩を考慮し、(机上演習は)核兵器使用の可能性に焦点を当てた」と説明。
「米韓両国の代表者は、朝鮮半島の平和と安定を維持する抑止力と、北朝鮮の核兵器使用に対応するための選択肢について重点的に議論した」とした。具体的にどのようなシナリオを想定したのかには言及しなかった。
また「代表者は北朝鮮の核の脅威に対する核抑止力を支援するために(韓国の)非核能力をどう活用するのが最善か議論した」とした。
韓国国防省は、核の脅威への両国の準備態勢を再確認し、情報共有、危機協議、共同計画、拡大抑止を引き続き強化していくことで合意したと発表。
「米側は北朝鮮による米国や同盟国、友好国に対する核兵器使用は容認できず、北朝鮮体制を終わらせる結果になると強調した」という。
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