April 24, 2019 / 9:29 AM / 3 months ago

焦点:北朝鮮の金委員長がロシア訪問、制裁緩和の土産は望み薄

[ソウル 24日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が25日、ロシアのプーチン大統領と初の首脳会談を行う。ただ会談は象徴的な意味合いが強そうで、金氏が望む制裁緩和という土産は得られそうにない。

2カ月前にトランプ米大統領との2度目の会談が物別れに終わった金氏にとって、プーチン氏との会談は、近隣地域にも北朝鮮の後ろ盾があることを米国に示す機会となる。

しかしアナリストによると、ロシアが北朝鮮に差し出せる支援の手は限られており、首脳会談の主眼は新規投資や援助というよりも、両国の友情を誇示することになりそうだ。

「金氏はプーチン氏との会談で、経済支援や一方的制裁の緩和を求めるが、ロシア側は彼の望むものを与えそうにない」と語るのは、会談の舞台となる極東連邦大(ウラジオストク)のアルチョーム・ルーキン教授だ。

「国連安全保障理事会の常任理事国であるロシアにとって、たとえ金氏との友情のためとはいえ、自国の権威を損なうようなことは到底できない」

<制裁緩和>

ロシアは国連の制裁を完全に履行すると表明しているが、北朝鮮が核実験を控えているのを踏まえ、中国とともに制裁緩和を訴えてきた。

米国は、ロシアが「継続的に広範な(制裁)違反」を犯している証拠があると批判している。

ロイターが2月報じたところでは、ロシアの貨物船は国際的な貿易制裁に違反し、2017年10月から18年5月にかけて少なくとも4日、北朝鮮の船舶に海上で燃料を受け渡した。

またインタファクス通信は先週、ロシア議員の話として、北朝鮮がロシアに対し、出稼ぎ労働者を引き続き認めるよう求めたと報じた。国連の制裁決議は加盟国に対し、今年末までに北朝鮮の出稼ぎ労働者を送還するよう規定している。

極東地域を分析するウェブサイト、シノNKのアンソニー・リンナ氏は「金氏にとって特に悩ましい問題の1つが、ロシアへの出稼ぎ労働者だ」と指摘。「金氏はロシアに融通を効かせるよう求めるだろうが、ロシアは世界に責任ある国としてのイメージを示したいため、金氏の求めに応じるのは厳しいだろう」という。

国連によると、北朝鮮の海外出稼ぎ労働者はロシアの3万人を含む10万人近くに及び、年間5億ドル超を稼いでいる

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ルーキン氏によると、ロシアは、豆満江を渡って北朝鮮との国境を結ぶ自動車用橋梁の建設など限られたプロジェクトや、人道支援で合意する可能性はある。ロシア議員らは、北朝鮮に最大5万トンの小麦を送る可能性を示唆している。

ロシアはあからさまに制裁を破り、国連における権威を脅かすような真似はしないまでも、いかなる追加的制裁も支持しないと約束する可能性がある、とルーキン氏は見る。

「金氏はロシアで友好的に迎えられ、プーチン氏から政治的、経済的な支援を得られる公算も幾ばくかはあるだろう」

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