[ストックホルム/ベルリン 12日 ロイター] - スウェーデンのリチウムイオン電池メーカー、ノースボルトは12日、数十億ユーロを投じてドイツに電気自動車(EV)用電池工場を建設すると発表した。
ノースボルトは昨年3月にドイツのシュレスウィヒ・ホルシュタイン州と電池工場の建設に関する了解覚え書きに調印。その後EV用電池関連の補助金が手厚く、エネルギーコストが安いとして欧州よりも米国での建設を優先する可能性を示唆していたが、最終的に建設地をドイツとした。
事情に詳しい関係者によると、ノースボルトの投資額は30億ないし50億ユーロで、ドイツから5億ユーロほど補助金を受ける。
ノースボルト広報担当とドイツ政府報道官によると、投資額や調達額の正確な数字はまだ決まっておらず、欧州連合(EU)欧州委員会の承認を得る必要がある。
今回の計画が承認されれば、EUの再生エネルギー関連投資促進策「一時的危機・移行フレームワーク」の下でのドイツによる初の補助金となる。
新工場は2026年に出荷を開始する予定。生産能力は最大60ギガワット時で、毎年100万台のEV生産を十分賄える。投資に伴いシュレスウィヒ・ホルシュタイン州ハイデで3000人、周辺地域で数千人の雇用が創出される見込み。
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