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ノルウェー政府系ファンド、財務省が投資先企業の削減を勧告

[オスロ 9日 ロイター] - ノルウェー財務省は9日、ノルウェーの政府系ファンドのグローバル企業参照指数について、各企業の動向をよりよく把握するため、小型株を中心に企業の数を25ー30%削減するよう勧告した。

海外の投資家の間でESG(環境・社会・企業統治)分野のリスクに対する意識が高まっていることが背景。ノルウェーの政府系ファンドはESG投資で他のファンドをリードする存在となることが多い。

同ファンドは1兆3000億ドルの資産を運用する世界最大の政府系ファンド。

財務省が議会に提出した年次勧告書によると、政府系ファンドの参照指数に採用される企業は、現時点の8800社から6000社前後に削減される。

サウジアラビアなど新興国の企業を当面新たに採用すべきではないとも勧告した。

政府系ファンドは現在、約9100社に投資しているが、参照指数の採用企業が減れば、長期的に投資先の企業数が減る可能性がある。

サンネル財務相は記者団に「企業の数が多ければコストが増え、企業の動向を追跡するのが複雑になる」とし「企業の数を減らせば、(運用益の面で)リスクがごく若干高まるが、追跡作業は改善する」と述べた。

ノルウェー政府は少数与党で、今回の勧告を議会で通過させるには他党の支持が必要になる。

財務省は新興国について「新興国、サウジアラビア、ルーマニアは、政府系ファンドの参照指数に当面、追加されなくなる」と指摘。

政府系ファンドは、参照指数のベースとして、FTSEラッセル指数のFTSEグローバル・オールキャップ指数を利用しているが、オールキャップ指数は2019年3月にサウジを、2020年9月にルーマニアを組み入れている。

サンネル財務相はロイターに「新興国市場は、かなりの程度まで、制度が貧弱で、少数株主の保護が手薄だ。このため、責任ある投資戦略を展開するのが相対的に難しい」と述べた。

政府系ファンドのデータによると、同ファンドは昨年末時点で総額16億ノルウェークローネ(1億8810万ドル)のサウジ株24銘柄を保有している。サウジアラムコの新規株式公開(IPO)には参加していない。

湾岸地域のある銀行関係者は、影響は小さいとしながらも「他の投資家がポジジョンを検討する際に影響を受ける可能性がある。サウジはESG対策の強化を迫られるだろう」と述べた。

政府系ファンドを運用する中央銀行投資管理部門(NBIM)がサウジへの投資を決めれば、依然として投資は可能だが、参照指数から除外されれば、サウジ株や他の新興国株式への投資が従来より減るとみられる。

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