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11月米中古住宅販売、2010年7月以来の下落率

 12月22日、11月の米中古住宅販売は2010年7月以来の大きな下落率となった。写真はオレゴン州で売りに出された住宅。昨年3月撮影(2015年 ロイター/Steve Dipaola)

[ワシントン 22日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が22日に発表した11月の米中古住宅販売は年率換算で前月比10.5%減の476万戸で、2010年7月以来の大きな下落率となった。市場予想の535万戸を下回った。住宅購入に伴う新たな規制が影響した可能性がある。

10月の数字は当初発表の536万戸から532万戸に下方修正された。

住宅市場の堅調さはことしの米経済を大きく押し上げてきた。雇用市場が引き締まり、低金利が続く中、若年層が独立して家を購入する傾向が強まっていた。

BMOキャピタル・マーケッツ(トロント)のシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏は「需要動向に変化があったわけではない」とし、減少の理由として販売手続きの変更を指摘。失業率の低下や住宅ローン金利が低水準にとどまっていることなどを挙げ、「住宅市場の基礎的条件が引き続き良好であることを踏まえると、12月に販売が急反発する可能性もある」と述べた。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は、住宅購入時の書類手続きを簡素化することを目的に10月から導入された規則が、11月の落ち込みの主な要因だろうと述べ、銀行や不動産会社が新たに義務付けられた書類を使って取引をすることに慎重だったようだとした。

ユン氏は住宅の急激な値上がりと在庫不足が販売を抑制した可能性があるとも述べた。住宅の中間価格は22万300ドルと前年同月比で6.3%上昇した。地域別ではいずれも落ち込み、西部が13.9%、南部が6.2%、中西部が15.4%、北東部が9.2%とそれぞれマイナスになった。

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