[東京 26日 ロイター] - NTT(9432.T)の澤田純新社長は26日の就任会見で、今後の事業展開について、パートナー企業の事業支援を強化する姿勢をあらためて示した。
NTTは現在、通信を中心としたB2C(消費者向け)事業からB2B2X(企業の消費者・企業向けサービスのサポート)事業に大きくかじを切っている。
澤田社長は米通信大手AT&T(T.N)によるタイム・ワーナー買収計画に触れ、「基本的に私どもはそちら(垂直統合型の買収)ではない」と指摘。「自らが垂直統合していくというよりも、パートナーと一緒に事業領域を広げていくお手伝いをしたい」と述べ、引き続きB2B2X事業を拡大させていく意向を示した。
NTTはB2B2Xの推進やグローバル事業の競争力強化などを盛り込んだ新中期経営計画を11月に発表する予定。
また、環境、社会的責任、企業統治に配慮する「ESG経営」を推進するために、2025年に通信事業の消費電力10%削減やグループ社用車の50%電気自動車(EV)化などを目標に据えたことも明らかにした。2030年には全車両をEV化し、車両保有コストの年間30%削減を目指す。
志田義寧