[ワシントン 4日 ロイター] - 米マイクロソフトは人工知能(AI)や音声認識技術を手掛ける米ソフトウエア会社ニュアンス・コミュニケーションズの買収に関し、反トラスト法(独占禁止法)の観点から司法省の承認を得た。ニュアンス社が米証券取引委員会(SEC)に提出した資料で明らかになった。
買収金額は160億ドルで、合意は4月に公表された。両社は2019年にヘルスケアにおける、文書などの管理業務の自動化で連携していた。
ニュアンス社が4日にSECに提出した資料によると、政府が買収に反対できる期限は1日までだった。文書には、この期限切れにより「合併手続き完了に向けた条件の一つを満たす」と記された。
マイクロソフトの広報担当は声明で、合意は当局の別の管轄で審査を受けており、年末までに完了する見込みだとした。
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