[ブリュッセル 18日 ロイター] - 関係筋によると、米通信用半導体大手クアルコムQCOM.Oはオランダの半導体大手NXPセミコンダクターズNXPI.O買収を巡り、近く日本の競争当局の承認を取得し、欧州当局の承認も年内に得る見通しだ。提示済みの譲歩案を若干修正することが条件という。
日欧当局の承認を得ることで、クアルコムはNXP買収に向けて大きく前進し、ブロードコムによる買収に対抗する基盤を強化する。
関係筋は「日本の公正取引委員会が近く、クアルコムのNXP買収を承認する見込みだ」と述べ、「欧州委員会もそれに続く見通しだ」と付け加えた。
公正取引委員会のコメントは取れていない。欧州委員会はコメントを差し控えた。
クアルコムはNXP買収により、急成長を遂げる自動車向け半導体供給でも主導的な地位を築きたい考えだ。
競争上の懸念に対応するため、クアルコムはNXPの標準必須特許を取得しないなどの条件を受け入れた。
前出の関係筋によると、クアルコムはEU当局に10月に提示した譲歩案を若干修正する方針で、公正取引委員会にも同様の案を提示しているという。
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