[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で約6週間ぶりの安値に沈み、主要通貨バスケットに対しても下落した。
中国が米国債の購入ペースを落とすか、停止する用意があるとの一部報道が材料視された。
中国の外貨準備を見直す当局者らが、米国債の購入ペースを落とすか、購入を停止する提言を行ったと、ブルームバーグニュースが関係筋の話として伝えた。
ドルは対円JPY=で1.13%安の111.37円。朝方には111.29円と昨年11月終わり以来の安値をつけた。
OANDAのシニア市場アナリストは「報道内容が仮に事実と判明し、中国がもはや米国債を魅力的な投資先とみなさなければ、影響は著しく大きくなる可能性がある」と話す。
ドルは主要6通貨バスケット.DXYに対し0.23%安。
BMOキャピタル・マーケッツのFX戦略部門世界責任者は、米10年債利回りとドル/円相場の相関関係はここ数日間のうちに大きく崩れたとの見方を示す。
ドルは対カナダドルCAD=で0.65%高、対メキシコペソMXN=で0.47%上昇した。トランプ米大統領が、まもなく北米自由貿易協定(NAFTA)離脱を表明すると、カナダが確信を深めたとのロイター報道が材料となった。
英ポンドは対ドルで小幅安。上昇を受けた利益確定売りが出た。
ドル/円 NY午後4時 111.34/111.37
始値 111.39
高値 111.64
安値 111.29
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1955/1.1959
始値 1.2004
高値 1.2017
安値 1.1941
表はロイターデータに基づいています
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