April 11, 2018 / 10:16 PM / 8 months ago

ドル下落、シリア懸念で円に安全買い=NY市場

[ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが対円で下落した。米中貿易摩擦を巡る懸念は後退したものの、化学兵器使用の疑いが出ているシリアに対する西側諸国の軍事行動を巡る先行き不透明性が高まっていることでリスク回避の動きが強まり、円に安全買いが入った。

 4月11日、ニューヨーク外為市場ではドルが対円で下落した。2017年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

ドル/円JPY=は一時106.65円まで下落。終盤の取引では0.38%安の106.78円となっている。

トランプ米大統領はこの日、シリアでの化学兵器使用疑惑を巡りアサド政権を支持するロシアを批判した上で、「ロシアはシリアに向け飛来する全てのミサイルを撃墜するとしているが、ミサイルは飛んでくるので備えた方が良い。立派で新しくて高性能なミサイルだ」とツイッターに投稿。これを受けリスク回避の動きが強まり、世界的に株価が下落した。

シリコンバレー銀行(カリフォルニア州サンタクララ)のシニア外為トレーダー、ミン・トラン氏は「リスクオフ的な相場展開となる中、円に安全買いが入っている」としている。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは一時89.355と、2週間ぶりの水準に低下。ただ午後に公表された3月20─21日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、メンバー全員が向こう数カ月間に国内景気が底堅さを増し、インフレ率も上昇するとの見方を示していたことが明らかになったこと受け、ドル指数は下げ幅を縮小。終盤の取引では0.04%低下の89.547となっている。

シュワブ・センター・フォー・ファイナンシャル・リサーチ(ニューヨーク)の債券部門責任者、コリン・マーティン氏は「議事要旨はタカ派方向に傾いていた」とし、「FRBは段階的な利上げを継続するとみられ、われわれは年内はあと2回、もしくは3回の利上げが実施されると予想している」と述べた。

朝方発表された3月の米消費者物価(CPI)統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数が前年比2.1%上昇し、2017年2月以来の大幅な伸びとなった。

前日発表の3月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.3%上昇、前年比3.0%上昇。前出のシリコンバレー銀行のトラン氏は、「昨日と今日発表のインフレ関連指標はドルの支援要因となった」としている。

シリア問題や追加制裁などで米ロ間の緊張が高まる中、ロシアルーブルRUB=は一時2016年以来の安値に下落した。

ドル/円 NY終値 106.78/106.81

始値 106.88

高値 107.05

安値 106.65

ユーロ/ドル NY終値 1.2365/1.2369

始値 1.2374

高値 1.2395

安値 1.2348

*内容を追加しました。

表はロイターデータに基づいています

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