[ニューヨーク 18日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米中通商問題の解決に向けた期待感からドルが主要通貨に対して底堅く推移した。
前日からこの日にかけての報道で、米中は今月30─31日に予定されている通商協議に先立ち、相互に譲歩を検討していることが判明。具体的には米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が17日、関係者の話として、ムニューシン米財務長官が中国の輸入品に課されている関税の一部または全部を撤廃することを提案したと報じたほか、ブルームバーグはこの日、関係筋の話として、中国が貿易不均衡の是正に向け米国からの輸入を6年間にわたって拡大する提案を行ったと報じた。
米財務省報道官は前日の報道内容は否定したものの、市場心理が好転したことで主要6通貨に対するドル指数.DXYは上昇。この日のブルームバーグの報道を受けドル指数は0.3%上昇し、96.352となった。
この日発表の米経済指標で、昨年12月の鉱工業生産統計が予想より好調だったこともドルの押し上げ要因となった。
ドル指数は週間では0.68%の上昇となる見通し。週間としては昨年12月半ば以来初めての上昇となる。
ドルはユーロEUR=に対し0.26%高の1.137ドルと、1月4日以来の高値を更新。英ポンドはオーバーナイトの取引で上昇していたが、対ユーロEURGBP=、および対ドルGBP=で下落した。
ドル/円 NY終値 109.76/109.79
始値 109.50
高値 109.88
安値 109.35
ユーロ/ドル NY終値 1.1361/1.1365
始値 1.1404
高値 1.1410
安値 1.1353
表はリフィニティブデータに基づいています
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