[ニューヨーク 21日 ロイター] - ニューヨーク外為市場でドルが大幅下落。主要6通貨に対するドル指数.DXYは約2カ月ぶりの大幅な値下がりとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表された当局者見通しで、年内の予想利上げ回数が3回に据え置かれたことで、年4回を見込んでいた向きがドル売りを出したという。
FOMCでは予想通り政策金利が0.25%引き上げられた。
シリコンバレーバンク(カリフォルニア)のシニア為替トレーダーは「経済見通しは実際に強まったにもかかわらず、予想利上げ回数は据え置かれたことがドルへの失望売りにつながった」と述べた。
FOMC後にはパウエル連邦準備理事会(FRB)議長が就任後初の記者会見に臨み、労働市場状況の引き締まりにもかかわらず、賃金の伸びが加速する兆候はみられないとの認識を示した。
CMEグループのFEDウオッチによると、金利先物は6月や12月の利上げの可能性を織り込んでいる。
主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.77%安の89.678と、1月24日以来の大幅な値下がり。
ドル/円JPY=は0.54%安の105.95円。ユーロ/ドルEUR=は0.82%高の1.2340ドルと、約2カ月ぶりの大幅な値上がり。
カナダドルやメキシコペソは当初上昇。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で米国が自動車輸出に関する要求を取り下げたと報じられたことが材料となった。カナダドルCAD=は1.32%高の1.2900カナダドル。メキシコペソMXN=D2は1.89%高の18.4110ペソ。豪ドルAUD=D4は1.15%高の0.7765ドル。
ドル/円 NY終値 106.04/106.07
始値 106.33
高値 106.63
安値 105.89
ユーロ/ドル NY終値 1.2336/1.2340
始値 1.2281
高値 1.2349
安値 1.2252
*写真を差し替えました。
表はロイターデータに基づいています