[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米10年債利回りが心理的な節目となる3%を突破したものの、ドルやユーロはほぼ変わらずで推移した。主要6通貨に対するドル指数.DXYは一時91.076と、3カ月ぶりの水準に上昇したものの、その後は下げに転じた。
ドル/円JPY=は一時109.19円と、2カ月半ぶりの高値を更新。その後は108.70円近辺で推移した。
ドイツ銀の為替戦略グローバル主任アラン・ラスキン氏は「米債利回りは前日、為替相場に大きな影響をもたらしたが、この日は10年債利回りの3%突破による影響は限定的だった」と述べた。
ドルが一時上昇したことで、ユーロEUR=は前日付けた2カ月ぶり安値を下回る場面もあった。米債利回り上昇がユーロ圏の債券や株の需要を圧迫するとの懸念や、欧州中央銀行(ECB)が26日に開く理事会でより慎重な姿勢を示すことへの警戒感が背景にある。アジア時間の取引では3月1日以来の安値となる1.218ドルに下落していた。
ただ、ユーロは終盤にかけて持ち直し、1.22ドル近辺で安定的に推移。1月初旬に付けた安値を引き続き大きく上回っている。
シャプドレーヌ・フォーリン・エクスチェンジのマネジングディレクター、ダグラス・ボースウィック氏は「ユーロはクルーズコントロールで推移しているように見えるが、一段高となることを見込む」と語った。
米債利回り上昇は新興国通貨のほか、資源国通貨も圧迫。豪ドルAUD=は0.4%安の0.7577米ドルと、昨年12月13日以来の安値に沈んだ。
ドル/円 NY終値 108.81/108.83
始値 108.83
高値 109.19
安値 108.55
ユーロ/ドル NY終値 1.2230/1.2234
始値 1.2210
高値 1.2245
安値 1.2197
表はロイターデータに基づいています