December 3, 2015 / 10:34 PM / 3 years ago

ユーロ全面高、ECB追加緩和に失望=NY市場

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 3日のニューヨーク外為市場では、ユーロが全面高となった。欧州中央銀行(ECB)はこの日開いた定例理事会で、中銀預金金利を0.10%ポイント引き下げてマイナス0.30%にすることを決定したが、より大幅な引き下げを見込んでいた市場参加者の失望を誘った。

 12月3日、ニューヨーク外為市場では、ユーロが全面高となった。欧州中央銀行(ECB)はこの日開いた定例理事会で、中銀預金金利を0.10%ポイント引き下げてマイナス0.30%にすることを決定したが、より大幅な引き下げを見込んでいた市場参加者の失望を誘った。写真は20ユーロ紙幣。2月撮影(2015年 ロイター/Leonhard Foeger)

ユーロ売りポジションの巻き戻しでユーロが主要通貨に対して急上昇。ユーロ/ドルEUR=は、1日としては2009年3月以来、ほぼ6年半ぶりの大幅上昇。この影響によるドル売りが他の主要通貨に対しても波及し、ドルはスイスフランや円などに対しても下げた。

ドラギECB総裁は理事会後の会見で、今後必要なら追加措置を取ることができると述べ、流動性を確保し、維持するためにすでに購入している債券の元本の再投資について決定したことは「極めて重要だ」と語った。

ユーロ/ドルは約1か月ぶり高値の1.0981ドルに急上昇。その後もその水準近辺で推移し、終盤は3.22%高の1.0955ドルで取引されている。

リバーサイド・リスク・アドバイザーズ(ニューヨーク)のマネジング・ディレクター、ジェイソン・レインワンド氏は「市場はユーロをできる限り売り持ちにしていた。ECBのより大幅な金利引き下げを期待していたが、そうはならなかった」と指摘した。

米商品先物取引委員会(CFTC)による最新のIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取り組みで、ユーロの売り越し額は5月以降で最大となる17万5000枚まで膨らんでいた。

シティ(ニューヨーク)でG10外国為替戦略部門責任者を務めるスティーブン・イングランダー氏は、この日ニューヨーク時間にユーロが一段高となったことについて、ECBの0.10%ポイントの預金金利引き下げが、今後それほど緩和姿勢を強めないサインと受け止められた結果だとの認識を示した。

同氏は「市場参加者を失望させることになったECBの決定の意味を、市場はまだ消化しようとしている段階だ」としたうえで、「ECBが今後あまり緩和的政策をとらなくなるというメッセージだと市場はとらえている」と指摘した。

ドルの主要6通貨に対するドル指数.DXYは、約1か月ぶりの安値となる97.591を付け、直近でも2.25%安の97.734。

ドル/スイスフランCHF=EBSも約1か月ぶり安値となる0.9876スイスフランまで売られ、ドル/円JPY=EBSは122.30円と、ここ1週間余りで最もドル安の水準に下落した。

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長がこの日上下両院経済合同委員会で行った議会証言について前出のイングランダー氏は、FRBが15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに踏み切ることを示唆したものだが、ECBの決定でその影響力が薄れてしまったと述べた。

ドル/円   NY時間終値   122.50/55

前営業日終値   123.18/22

ユーロ/ドル  NY時間終値   1.0937/42

前営業日終値   1.0614/19

*内容を追加しました。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below