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ドル上昇、堅調な米指標でFRBの利上げ継続見込む=NY市場

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、主要通貨に対して2週間強ぶりの高値を付けた。米経済指標が堅調な内容となり、米連邦準備理事会(FRB)は年末にかけて金融引き締め政策を継続するとの見方が強まった。

 6月15日、終盤のニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、主要通貨に対して2週間強ぶりの高値を付けた。2016年1月撮影(2017年 ロイター/Jason Lee)

主要6通貨に対するドル指数.DXYは97.557と5月30日以来の水準に上昇。ドルは米指標の発表後にユーロEUR=、スイスフランCHF=、スウェーデンクローナSEK=の各通貨に対しても5月30日以来の高値を付けた。

FRBが前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を引き上げたことで上昇していたドルは、この日の米統計の発表後に上げ幅を広げた。

米労働省が発表した週間失業保険申請件数は予想以上に減少し、労働市場の緩み(スラック)の縮小を示した。またニューヨーク、フィラデルフィアの両地区連銀が発表した製造業関連指標は、いずれも市場予想を上回った。

FRBは、金融政策は経済指標次第との姿勢を保っており、利上げ継続には統計が見込み通りの内容を示すことが不可欠となっている。

ワールドワイドマーケッツ・オンライン・トレーディングのチーフ・マーケット・ストラテジスト、ジョゼフ・トレビサニ氏は「FRBは、金利の正常化を続け、年内にあと1回利上げするとの意向を一貫して明確にしている。こうした認識が市場に徐々に浸透し始めている」と話した。

ポンドGBP=は欧州取引時間帯に急伸し、一時1.2795ドルの高値を付けた。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)はこの日の会合で政策金利を据え置いたが、3人の政策委員が利上げを支持したため金融引き締めへの政策転換の可能性が意識され、ポンドが買われた。

ポンドはその後は押し戻され、終盤は1.2757ドルで取引された。

ドル/円 NY終値 110.91/110.96

始値 109.67

高値 110.97

安値 109.68

ユーロ/ドル NY終値 1.1143/1.1147

始値 1.1165

高値 1.1172

安値 1.1133

表はロイターデータに基づいています

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