[ニューヨーク 25日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで下落した。トランプ米大統領とユンケル欧州委員会委員長が会談後の共同会見で、米国と欧州連合(EU)が貿易摩擦の緩和に努めることで合意したと発表したことを受けた。
ドルは過去半年の間、世界的な貿易摩擦の広がりを一因に上昇してきた。米国の利上げもドル需要を後押ししていた。
メルク・ハード・カレンシー・ファンドの代表、アクセル・メルク氏は「誰もが、(トランプ大統領が)取引をしたかどうか見極めようとしている」と語った。
トランプ大統領とユンケル委員長は、自動車を除く工業製品について、関税と補助金の撤廃を目指すことを明らかにした。
ユーロ/ドルEUR=は0.4%高の1.173ドル。
主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.44%下落。
ドル/円JPY=は0.24%安の110.92円。
カナダドルは対米ドルで6週間ぶり高値。カナダとメキシコの高官が、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉での合意に楽観的な見方を示したことを受けた。
オフショア人民元CNH=は対ドルで0.8%上昇し、6.756元。前日に元が2017年6月以来の安値を付けたことで、投資家は利益確定に動いた。
ポンドは0.4%高の1.319ドル。8月の利上げ観測や米EUの貿易摩擦緩和が背景。
ドル/円 110.97/110.98
NY終値
始値 111.09
高値 111.12
安値 110.67
ユーロ/ドル NY終値 1.1728/1.1729
始値 1.1692
高値 1.1738
安値 1.1665
表はロイターデータに基づいています