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欧州外為市場=ユーロ上昇、ECB分断化防止策に注目

[ロンドン 20日 ロイター] - 欧州外為市場ではユーロが上昇した。フランスで与党連合が議会の過半数を失ったことによるリスクよりも、欧州中央銀行(ECB)の分断化防止措置に対する期待の方が相場に大きく影響した。

欧州外為市場ではユーロが上昇した。5月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

19日のフランス国民議会(下院、577議席)選挙の決選投票でマクロン大統領率いる中道の与党連合は245議席の獲得にとどまり、安定過半数(289議席)を大きく割り込んだ。

ただ市場は選挙結果より、ユーロ圏周辺国の借入コストを抑制するためのECBの取り組みなどの方に大きく注目。DNBマーケッツの外為アナリスト、イングビルド・ボルゲン・ジェルデ氏は「マクロン大統領が議会で過半数を維持していたら、ユーロ圏にとりかなり大きなプラス要因となったはずだ。ただこれは長期的な問題で、現時点で市場に影響が出るものではない」と指摘。現時点では、ECBの分断化防止策と金融政策の見通しがユーロにとり極めて重要になっていると述べた。

ECBのラガルド総裁はこの日、欧州議会の経済金融委員会で、ユーロ圏各国の借入コストのスプレッド拡大に対処しつつ、今夏に政策金利を2回引き上げる計画を再確認した。

終盤の取引でユーロ/ドルは0.4%高の1.05365ドル。

ドル/円は135.03円と、ほぼ横ばい。

主要6通貨に対するドル指数は0.4%安の104.31。ただ、先週15日の米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げを受けて付けた約20年ぶり高水準(105.79)に近い水準にとどまっている。

ドルは対スイスフランで0.3%安の0.96685フラン。英ポンドは対ドルで0.3%高の1.2256ドル。

暗号資産(仮想通貨)のビットコイン1.6%高の2万0882ドル。週末の間に1万7592.78ドルと、2020年終盤以来の安値を付けていた。

この日は米金融市場が振替祝日のため休場となっていることで、商いは低調。今週はパウエルFRB議長が22日と23日に行う議会証言が注目されている。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.0472 1.0516

ドル/円 135.16 134.66

ユーロ/円 141.56 141.60

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