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NY外為市場=ユーロ上昇、ECB当局者が積極利上げ継続示唆

[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場でドルが対ユーロで下落し、一時9カ月ぶり安値を付けた。欧州中央銀行(ECB)当局者が追加的な大幅利上げ実施を示唆する発言を行ったことがユーロの支援要因になった。

ニューヨーク外為市場でドルが対ユーロで下落し、一時9カ月ぶり安値を付けた。2021年2月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

ユーロは一時1.0927ドルと、昨年4月以来の高値を更新。その後は上げ幅を縮小し、0.05%高の1.08605ドル。

ECBの金融政策を巡っては、クノット・オランダ中銀総裁とカジミール・スロバキア中銀総裁が2月と3月の理事会でそれぞれ0.50%ポイントの利上げ実施を提唱。ラガルドECB総裁も、高すぎるインフレを抑制するために金利を引き続き迅速に引き上げるとの認識を示した。

コンベラ(ワシントン)のシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「中央銀行の政策の相違で相場が動いている」とし、「少なくとも現在のサイクルでは、FRBが最もタカ派的だった時期は過ぎたと市場で見なされている。このため、中銀の金融政策の見通しを踏まえ、ドルが不利になっている」と述べた。

ラボバンクの外為戦略部門責任者、ジェーン・フォーリー氏は、天然ガス価格の下落を背景に景気後退懸念が緩和していることもユーロの支援材料になっていると指摘。少なくとも悲観論が後退したことでユーロが上昇したとの見方を示した

ただ、FRBとECBが共に政策決定会合を来週に控える中、ユーロ/ドルはこのところのレンジ内での動きにとどまった。

ドルは対円で0.83%高の130.67円。先週は127.22─131.58円の間で大きく揺れ動いた。

日銀は17―18日に開いた金融政策決定会合で金融政策の現状維持を全員一致で決定。コンベラのマニンボ氏は「日銀がタカ派に転じるのをためらうような態度を示したことで、円の反発に勢いがなくなった」としている。

英ポンドは0.25%安の1.23685ドル。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインはほぼ横ばいの2万2849ドル。

ドル/円 NY終値 130.66/130.69

始値 130.30

高値 130.88

安値 130.12

ユーロ/ドル NY終値 1.0868/1.0872

始値 1.0879

高値 1.0883

安値 1.0847

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