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NY外為市場=ドルほぼ変わらず、底堅いCPI受け利上げ見送り観測後退

[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルがほぼ変わらず。朝方発表された米消費者物価指数(CPI)は伸びが鈍化したものの、なお高水準にとどまり、連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で利上げを実施するという見方が強まった。米シリコンバレー銀行(SVB)破綻の影響波及を巡る懸念も後退した。

ニューヨーク外為市場ではドルがほぼ変わらず。2015年ナイロビで撮影(2023年 ロイター/Thomas Mukoya/File Photo)

主要6通貨に対するドル指数は0.087%安。

ユーロ/ドルは0.09%高の1.0739ドル。

安全通貨とされる円とスイスフランは弱含んだ。円は対ドルで0.69%安の134.13円、スイスフランも対ドルで0.15%下落した。

ポンド/ドルは0.05%安の1.2175ドル。

2月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比伸び率が6.0%と、前月の6.4%から減速し2021年9月以来の穏やかな伸びになった。しかし、家賃や食品の根強い上昇を背景に引き続きFRBの目標である2%を大幅に上回っている。

CMEのフェドウオッチによると、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見送られる確率は28.4%と、前日の43.9%から低下した。

フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、FRBが来週と5月にそれぞれ0.25%ポイントの利上げを決定するとの見方が織り込まれた。

ただ、0.50%ポイント利上げの可能性がほぼなくなったことはドルへの重しとなった。

また、先物市場は年末までに2回の利下げの可能性を織り込み、年末時点の金利見通しは4.179%と、先週の5%超から低下した。

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