[ワシントン 23日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が0.078%高の102.510と6営業日ぶりに反発した。前日の米連邦準備理事会(FRB)に続き23日にはスイス国立銀行(中央銀行)とイングランド銀行(英中銀)が追加利上げを決定した。
コンベラのシニアマーケットアナリスト、ジョー・ マニンボ氏は「銀行危機が実質的に沈静化しインフレ率が頑強に高水準で推移すれば、FRBは銀行危機が経済に大きな打撃を与えることをさほど懸念せずインフレとの戦いに再び全力投球する可能性があり、それがドル復活のレシピになるかもしれない」と述べた。
市場はFRBがあと1回0.25%ポイントの追加利上げを決定すると見込んでいる一方、欧州中央銀行(ECB)に対しては約0.5%ポイントの利上げを想定。この相違を背景にユーロ/ドルは一時1.0930ドルと7週間ぶりの高値を付けた。ただその後は下げに転じ、終盤は1.08480ドルだった。
イングランド銀行(英中央銀行)は23日、政策金利を0.25%ポイント引き上げ4.25%とした。国内インフレ率の急上昇はこれまでの予想よりも早く鈍化するとの見通しを示した。
ポンド/ドルは0.13%高の1.22845ドル。
一方、スイス国立銀行(中央銀行)は23日、政策金利を0.5%ポイント引き上げ1.5%とした。
ドルは対スイスフランで0.19%安の0.916フランとなった。
ドル/円 NY終値 130.81/130.84
始値 131.27
高値 131.66
安値 130.33
ユーロ/ドル NY終値 1.0830/1.0834
始値 1.0875
高値 1.0908
安値 1.0825
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