March 10, 2016 / 10:14 PM / 4 years ago

ユーロ全面高、ECB総裁「追加利下げ想定せず」=NY市場

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで約3週間ぶり高値を付けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が理事会後の記者会見で、一段の利下げは予想していないと発言したことでユーロが主要通貨に対して大きく買われた。

 3月10日、終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで約3週間ぶり高値を付けた。2014年10月撮影(2016年 ロイター/Philippe Wojazer)

ECBはこの日の理事会で、予想外に主要政策金利のリファイナンス金利を0.05%から0.00%へ、上限金利の限界貸出金利を0.30%から0.25%へ引き下げた。また市場の予想通り、下限金利の中銀預金金利をマイナス0.30%からマイナス0.40%へそれぞれ引き下げた。

一方、資産買い入れ額を月額600億ユーロから800億ユーロに拡大するとともに、資産買い入れ対象に社債を含めることも決定した。

これらを受けてユーロ/ドルEUR=は1.6%急落、約6週間ぶり安値となる1.0823ドルを付けた。その後ドラギ総裁の発言で、ユーロ圏債券利回りの上昇と相まって約3週間ぶり高値の1.1217ドルに大幅反発した。

ユーロ/ドルの終盤は、1.1180ドル近辺での取引となっている。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)のチーフ・マーケット・アナリスト、オマー・エシナー氏は「ドラギ総裁の、追加利下げは見込まないという発言で、市場は急いでユーロ売り持ちポジションの買い戻しを行っているところだ」と述べた。

この日のユーロ/ドルの取引レンジは4%近くあり、これは昨年12月3日に記録した4.4%以来の大きさとなった。当時、ECBは預金金利引き下げを行ったが、引き下げ幅は10ベーシスポイント(bp)で、市場予想に届かなかった。

ユーロはその他主要通貨に対しても買われた。ユーロ/円EURJPY=は約3週間ぶり高値に上昇後、終盤は1.5%高の126.59円。ユーロ/ポンドEURGBP=、ユーロ/スイスフランEURCHF=もそれぞれ上昇した。

市場はユーロ全面高で取引を終えたが、前出のエシナー氏は「市場のほとぼりが冷めれば、ユーロ安は続くだろう。なぜならECBが打ち出した一連の政策は市場予想を上回っており、きょうの理事会に向けた市場のユーロ売り持ち高は以前のいくつかの理事会前のそれよりはずっと少なかったからだ」との見方を示した。

ドラギ総裁は追加利下げを示唆しなかったものの、金利は長期間にわたって低い水準に留まるだろうと述べている。

バンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチ(ニューヨーク)でG10FXストラテジストを務めるイアン・ゴードン氏は「きょうユーロが最初下落してその後反発したのは、市場がドラギ発言に飛びついただけだということを示している」と語った。

同氏は、市場のECB当局者への政策期待が高いことを踏まえながら、「きょうの決定とその後の動きは、リスク選好地合いの支援要因ではあるが、中銀の政策への限界も示している」と指摘した。

ドル/円 NY時間終値 113.11/113.14

前営業日終値 113.35

ユーロ/ドル NY時間終値 1.1179/1.1184

前営業日終値 1.1003

*内容を追加して再送します

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below