[ロンドン 21日 ロイター] - 欧州外為市場ではポンドが上昇。メイ英首相が欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉に関して議会とより向き合っていく姿勢を示した。
メイ首相はアイルランド問題への対応について明確な計画を示さなかったうえ、合意なきブレグジットの可能性も排除しなかったが、メイ首相が妥協を強いられるとの見方を背景にポンドはじり高となった。
スマート・カレンシー・ビジネスのシニア通貨コンサルタント、ジョン・マーレー氏は「メイ首相が詳細なプランBを示さなかったことにより、議会が手続きに関する主導権を握るかもしれない」と述べた。
ポンドは序盤に下落していたが、メイ首相の発言を受けて切り返し、1.29ドルとこの日の高値を付けた。メイ首相の発言前は1.2860ドル近辺で推移していた。対ユーロEURGBP=D3でも同様で、ポンドは一時0.2%高の0.8807ポンドを付けた
アナリストは米市場が休場のため、値動きが拡大したとした。
ラボバンク(ロンドン)のシニア通貨ストラテジスト、ジェーン・フォレイ氏は、メイ首相がブレグジット交渉において妥協に追い込まれるという推測は続くとの見方を示した。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1371 1.1383 EUR=
ドル/円 109.61 109.57 JPY=
ユーロ/円 124.61 124.74 EURJPY=