March 12, 2018 / 8:48 PM / 3 months ago

NY外為市場=ドル下落、賃金伸び鈍化や関税導入が重し

    [ニューヨーク 12日 ロイター] - 
 ドル/円 NY午後4時     106.34/106.37
                  始値            106.55
                  高値            106.64
                  安値            106.33
  ユーロ/ドル NY午     1.2337/1.2341
                 後4時  
                  始値            1.2310
                  高値            1.2345
                  安値            1.2291
 
    ニューヨーク外為市場では、ドルが下落。前週末発表の2月米雇用統計で賃金の伸び
鈍化が示されたことを受け、連邦準備理事会(FRB)が年内3回以上の利上げを実施す
ることは困難となる公算が大きいとの見方が広がった。
    2月の雇用統計では、非農業部門の就業者数が前月比31万3000人増と、1年7
カ月ぶりの大幅な伸びとなる一方、時間当たり平均賃金は前月比0.1%増と、伸びは前
月の0.3%から減速し、市場予想の0.2%も下回った。前年同月比でも2.6%増と
、1月の2.8%増から伸びが鈍化した。
    ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョ
ー・マニンボ氏は「米雇用統計は強弱まちまちの内容となり、FRBが利上げペースを加
速させる見方を支えるには至らなかった」と指摘。「ドル買いを後押しし、FRBの利上
げペースを加速させるには、賃金の伸びが(前年同月比で)3%を超える必要がある」と
述べた。
    米国が鉄鋼・アルミニウム製品に対する関税導入を決めたことも、ドルに対する圧迫
要因になっているとアナリストは指摘する。トランプ米大統領は8日、鉄鋼とアルミニウ
ムにそれぞれ25%と10%の関税を課す輸入制限を実施することを正式に発表した。
    スコシア銀の首席為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「ドルの見通しに
対し慎重姿勢を維持する」としたうえで、「例え限定的であっても、関税導入は過去にお
いてドルにプラスの効果をもたらしたことはない」と語った。
    終盤の取引で、ドル指数は0.2%安の89.90。
    ドル/円は0.4%安の106.37円。対スイスフランでも0.5%
安の0.9470フラン。
    円を巡っては、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書が書
き換えられていた問題の行方に注目が集まっている。
    ユーロ/ドルは1.2335ドルに上昇した。
    13、14日にそれぞれ発表される2月の米消費者物価指数と米卸売物価指数が注目
される。
    フォレックス・ドット・コムのリサーチ主任ジェームズ・チェン氏は「予想を著しく
下回る内容となれば、株価は押し上げられ、ドルに一段の下押し圧力がかかるだろう」と
の見通しを示した。

    
 (表はロイターデータに基づいています)
 
 

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