[ニューヨーク 22日 ロイター] - ドル/円 NY午後4時 105.39/105.40 始値 105.60 高値 105.81 安値 105.27 ユーロ/ドル NY午後4 1.2318/1.2319 時 始値 1.2316 高値 1.2331 安値 1.2286 ニューヨーク外為市場で円高が進行し、対ドルで一時105.23円と3月2日以来 の高値をつけた。その後も105円台前半で推移。貿易摩擦への不安が広がり米国株が急 落するなか、リスク回避の円買いが入る展開となった。 トランプ米大統領は中国の知的財産権侵害を巡り、最大600億ドル規模の中国製品 に対し関税を課すことを目指す大統領覚書に署名した。覚書を受け、米通商代表部(US TR)は関税対象となる中国製品の品目リストを作成する。その後、審査期間を設け、業 界ロビイストや議員らに意見を求める。最終的な関税措置の実施はその後となる。 コモンウエルスFX(ワシントン)の首席市場ストラテジスト、オマー・エジナー氏 は「世界的に再びリスクオフの動きとなった。貿易摩擦を巡る懸念が要因とみられる」と 述べた。 こうしたなか、中国の世界貿易機関(WTO)大使を務める張向晨氏は、米国の関税 に対し幅広い方策を用意しているとし、保護主義に立ち向かう考えを表明。同時に引き続 き米国との対話に期待感を示した。 円はユーロに対しても上昇し、129.87円をつけた。 主要6通貨に対するドル指数は0.03%高の89.80。 ポンド/ドルは一時1.42ドルを超えて値上がりしたものの、その後高値か ら押し戻された。市場では金利上昇が非常に緩やかなペースにとどまるとの見方が広がっ た。 (表はロイターデータに基づいています)
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