[ニューヨーク 12日 ロイター] - ドル/円 NY午後4時 107.22/107.24 始値 107.15 高値 107.42 安値 107.09 ユーロ/ドル NY午後 1.2323/1.2327 4時 始値 1.2337 高値 1.2352 安値 1.2300 終盤のニューヨーク外為市場は、ドルが対主要通貨バスケットで5 営業日ぶりに反発した。 シリアで西側諸国とロシアの衝突が間近との懸念が後退した。 主要6通貨に対するドル指数は0.21%高の89.758 。前日までの4営業日に約1%値下がりしていた。 トランプ米大統領がツイッターで、シリアに対する軍事攻撃の可能 性について「すぐかもしれないし、すぐではないかもしれない」と指摘 し、一部懸念が和らいだ。 ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(トロント)のグローバル プロダクト・市場戦略部門責任者、 カール・シャモッタ氏は「週の早 い時期に円やスイスフランを押し上げた逃避買いが一転した」「トラン プ大統領が主張をトーンダウンさせたことが主な要因」との見方を示し た。 ドルは対スイスフランで0.48%高、対円で0.4%上昇した。 米労働省が発表した7日までの週の新規失業保険申請件数(季節調 整済み)は前週比9000件減の23万3000件。労働市場の底堅さ が保たれていることを示唆した。 シャモッタ氏は「前日公表された連邦公開市場委員会(FOMC) 議事要旨に符合する内容で、現時点で向こう1年間に四半期ごとの利上 げ実施に向け、連邦準備理事会(FRB)が自動操縦モードにあること をよく示している」と話した。 欧州中央銀行(ECB)が公表した3月理事会の議事要旨で、政 策担当者が米国を巡る貿易戦争のリスク、およびユーロ高によるマイナ スの影響に対する懸念を表明していたことが分かった。 これを受け、ユーロは対ドルで0.3%安の1.2328ドル。シ ャモッタ氏によると、ユーロ圏全般で購買担当者景気指数(PMI)が 弱含んでいることも懸念材料となった。 ユーロが軟調となる中、英ポンドが対ユーロで9カ月ぶり高値を付 け、ドルに対して0.35%高の1.4226ドル。 仮想通貨ビットコインは急伸し、2週間ぶり高値を更新。投資家筋 によると、買いを誘う新たな材料に欠ける中、ここ数日の価格の落ち着 きを受けショートポジションを巻き戻す動きが相場の押し上げにつなが ったもようだ。 (表はロイターデータに基づいています)