[ニューヨーク 16日 ロイター] - ドル/円 NY午後4時 107.13/107.14 始値 107.23 高値 107.39 安値 107.04 ユーロ/ドル NY午 1.2375/1.2377 後4時 始値 1.2364 高値 1.2394 安値 1.2359 ニューヨーク外為市場では、ドルが幅広い通貨に対して下落した。米国主導でシリア 政権に対する軍事攻撃が実施されたものの、紛争のエスカレーションに発展することはな いとの観測から、安全資産としてのドルの持ち高を減らす動きが出た。 トランプ米大統領は13日、シリアのアサド政権の化学兵器関連施設を標的とした精 密攻撃を指示し、米英仏軍は共同で14日未明にシリアを攻撃。マティス米国防長官はこ れについてアサド政権に化学兵器を再び使用させないための「1度限りの攻撃だ」と言明 しているほか、現時点では3カ国ともこれ以上の攻撃はないとの立場を示している。 ウエルズ・ファーゴ証券(コネチカット州)の外為ストラテジスト、エリック・ビロ リア氏は「軍事行動は当初の予想よりも限定的である可能性があり、このことが市場心理 の下支えとなった」としている。 主要6通貨に対するドル指数は0.39%低下の89.452。 同指数は前 週は89.355と、2週間ぶり低水準を付けていた。 商務省が朝方日発表した3月の小売売上高は前月比0.6%増と、4カ月ぶりにプラ スに転じ、市場予想の0.4%増も上回った。ただドルの押し上げ要因にはならなかった 。 このほか財務省が前週13日に公表した半期に一度の為替報告書で、為替操作国に認 定された主要貿易相手国はなかったことなどを明らかにしたものの、為替相場に大きな影 響は出なかった 英ポンドは上昇。5月の利上げ観測の高まりにつながる経済指標に注目が集 まるなか、1月以来初めて1.43ドルを上回った。 (表はロイターデータに基づいています)