[ニューヨーク 30日 ロイター] - ドル/円 NY午後3 109.28/109.31 時 始値 109.27 高値 109.45 安値 109.09 ユーロ/ドル NY 1.2080/1.2081 午後3時 始値 1.2095 高値 1.2106 安値 1.2065 ニューヨーク外為市場では、ドイツの小売関係の経済指標が軟調だったことでユーロ が対ドルで下落した。 独連邦統計庁が発表した3月の小売売上高指数は実質ベースで前月比0.6%低下。 ロイターがまとめた市場予想は0.8%の上昇だった。 CIBCキャピタル・マーケッツ(トロント)の外為戦略部門責任者、ビパン・ライ 氏は「ユーロ圏ではこのところ経済指標が軟調となっているが、今回の統計はこれに続く ものだった」と指摘。「欧州中央銀行(ECB)は、量的緩和(QE)政策を巡りタカ派 的なレトリックを強めていくに当たり、やや慎重姿勢を取る余地があることが明確になっ た」と述べた。 主要6通貨に対するドル指数は一時91.768と0.25%上昇。前週27 日に付けた91.986には届かなかったものの、1月11日以来の高水準となる。 ユーロ/ドルは0.31%安の1.2090ドル。前週に付けた3カ月ぶり安 値の1.2110ドルに近い水準にある。 朝方発表された3月の米個人消費支出(季節調整済み)統計では、個人消費支出( PCE)価格指数が前年同月比2.0%上昇し、2017年2月以来の大幅な伸びとなっ た。上昇は予想通りだったため、米連邦準備理事会(FRB)は緩やかに利上げを実施し ていくとの観測には変化はないとみられている。 FRBは5月1─2日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げは決定しない との見方が大勢となっているが、次回6月の会合での利上げの可能性を巡る示唆があるか どうか、市場は注目している。 前出のライ氏は「今回のFOMC声明に6月の利上げを示唆する文言がなければ、ド ルは幾分、防衛的な圧力にさらされることになる」と述べた。 米経済の力強さを推し量ろうと、市場では5月4日に発表される4月の米雇用統計に も注目が集まっている。 (表はロイターデータに基づいています)