[ニューヨーク 17日 ロイター] - ドル/円 NY午後4時 110.76/110.79 始値 110.57 高値 110.85 安値 110.57 ユーロ/ドル NY午後4時 1.1795/1.1796 始値 1.1790 高値 1.1811 安値 1.1785 ニューヨーク外為市場は、ドルが対円で4カ月ぶり水準に急伸した 。米国債利回りが上昇し、同国景気の見通しが明るさを増したことをう かがわせた。 米10年債利回りは一時、約7年ぶり高水準となる3 .122%を付けた。 利回りの上昇は米国経済への楽観的な見方が根強いことを映し、年 内さらに2回以上の米利上げを見込む予想が強まった。 ドルは円に対して一時110.80円と、1月23日以来の 高値水準を記録した。直近で0.3%高の110.74円。 ドル指数は0.1%高の93.462と、年初来高値の93 .632を下回った。 イタリアで連立協議中の2党が行うとみられている要求への懸念か ら、ユーロは対ドルで約5カ月ぶり安値に沈んだ。 大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」と極右政党「同 盟」が、欧州中央銀行(ECB)に対し、2500億ユーロの債務免除 を要請する可能性があるとの見方が出ている。 ユーロは対ドルで1.1798ドルに下げ、前日に付けた年 初来安値(1.1763ドル)をやや上回った。 ドル急伸を受け、ユーロはここ3週間で急落。投資家の間には米金 利がさらに上昇するとの見方や、他の中銀が金融引き締めを延期すると の声も聞かれた。 こうした背景から、年内のドル安を予想していた投資家がポジショ ンカバーの動きに走り、ドルを一段と押し上げる要因となった。 英国政府が欧州連合(EU)離脱後に関税同盟残留の意向と伝えた 報道を否定し、英ポンドは上げ幅を縮小した。 (表はロイターデータに基づいています)