[ニューヨーク 23日 ロイター] - ドル/円 NY午後4 110.12/110.15 時 始値 109.74 高値 110.32 安値 109.65 ユーロ/ドル NY 1.1702/1.1707 午後4時 始値 1.1712 高値 1.1719 安値 1.1676 ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が公表した5月の連邦公開 市場委員会(FOMC)の議事要旨を受け、ドル指数が5カ月ぶりの高水準を維持した。 議事要旨では、大部分のメンバーが、米経済見通しが維持されれば追加利上げは「近 く」正当化される可能性があるとの見方を示していたことが判明。みずほ銀行(ニューヨ ーク)の外為ストラテジスト、シリーン・ハラジリ氏は「今回の議事要旨にはドルの行方 を変えるような記述は見当たらなかった」とし、「年内に4回の利上げが実施される公算 はなお大きいとみられる」と述べた。 主要6通貨に対するドル指数は議事要旨公表前に94.188まで上昇。その 後は0.42%高の94.006となったが、なお高水準を維持している。 ユーロ/ドルは0.69%安の1.1697ドルと、昨年11月半ば以来の安 値を付けた。IHSマークイットの5月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速 報値が1年半ぶりの低水準となったことがユーロ売りを誘発。イタリアで極右政党「同盟 」と大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」が連立政権を樹立すること、およ びトルコが経済危機に向かっているのではないかとの懸念がユーロの重しとなっている。 英ポンドは年初来安値を更新。英国立統計局(ONS)発表の4月の消費者物価指数 (CPI)上昇率が前年比2.4%と2017年3月以来の低水準となったことで、イン グランド銀行(英中央銀行)が年内に利上げに踏み切るか疑念が出たことが背景。 (表はロイターデータに基づいています)
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