[ニューヨーク 21日 ロイター] - ドル/円 NY午 109.99/110.00 後4時 始値 110.53 高値 110.59 安値 109.85 ユーロ/ドル N 1.1610/1.1613 Y午後4時 始値 1.1537 高値 1.1633 安値 1.1530 ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対して反落。利益確定売りで11カ月ぶ り高値から下落した。英ポンドは、イングランド銀行(中銀)のチーフエコノミストが利 上げを支持したことで、7カ月ぶり安値水準から上昇した。 米フィラデルフィア地区連銀がこの日発表した6月の連銀業況指数は19.9と、前 月の34.4から低下し、約1年半ぶりの低水準となった。これを受け米経済への懸念が 高まり、一部で利益確定の売りが出た。 ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョ ー・マニンボ氏は「フィラデルフィア地区連銀の業況指数が予想を下回り、利益を確定す る良い口実となった」と語った。 また、ナットウェスト・マーケッツのマクロストラテジスト、ブライアン・デンジャ ーフィールド氏は「市場はこのところ企業活動に関するデータに非常に敏感だ。ドルが弱 含むケースが見られている」と述べた。 主要6通貨に対するドル指数は一時95.529と、昨年7月以来の水準まで 上昇したが、その後は94.762に下げた。 ユーロ/ドルは一時1.15ドル前後の支持線をトライした後、11カ月ぶり安値水 準に下落したが、足元では1.1618ドル。 ユーロはこれまで、米欧中銀による金融政策の方向性の違いを受けて下落。この日は 、イタリア政府がユーロ懐疑派2人を議会上下両院の委員会トップに指名したことで、単 一通貨ユーロに対する新政権の姿勢に懸念が再燃した。 ドル/円は0.4%安の110.93円。 ポンドは約0.7%高の1.3257ドル。英中銀はこの日の金融政策委員 会(MPC)で政策金利維持を決めたが、チーフエコノミストのアンディ・ハルデーン委 員が予想外に利上げ支持に回った。 (表はロイターデータに基づいています)