[ロンドン 28日 ロイター] - 欧州終盤 アジア市場 コード 終盤 ユーロ/ドル 1.1006 1.1011 ドル/円 109.52 109.40 ユーロ/円 120.55 120.47 欧州外為市場では、来月12日に総選挙を控える英国でジョンソン首相率いる与党・ 保守党が単独過半数を獲得するとの見通しが示されたことを受け、英ポンドが対ユーロで 約7カ月ぶりの高値を付けた。ただその後は軟化し、小幅安で取引を終えた。 調査会社ユーガブの予測モデルによると、総選挙で保守党は定数650のうち359 議席を獲得して単独過半数を獲得する見通し。2017年の前回選挙で保守党の獲得議席 は317だった。 これを受け、ポンドは対ユーロで85ペンスと、5月6日以来の高値を 更新。ただ0.2%安の85.27ペンスで取引を終えた。 ポンドは対ドルでは一時1.2953ドルと、1週間ぶりの高値を更新。た だその後は軟化し、0.2%安の1.2907ドルで引けた。 ユーガブのモデルは17年の選挙で当時のメイ政権が過半数を失うと正確に予測した 。BMOキャピタル・マーケッツの外為ストラテジスト、スディーブン・ガロ氏は「来月 の総選挙の結果がユーガブの予測通りになれば、ポンド相場は一段と上昇する」と予想。 ただ現在の水準からの上昇余地は限定される可能性があるとの見方も示した。 市場では、ジョンソン首相率いる保守党が政権を維持すれば欧州聯合(EU)離脱を 巡る先行き不透明感がようやく払拭されるとの観測が出ており、このところのポンドの押 し上げ要因となっている。 (表はリフィニティブデータに基づいています)
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