[ニューヨーク 9日 ロイター] - ドル/円 NY午後 109.50/109.51 4時 始値 109.45 高値 109.57 安値 109.33 ユーロ/ドル NY 1.1106/1.1107 午後4時 始値 1.1104 高値 1.1117 安値 1.1094 終盤のニューヨーク外為市場では、米・イランの衝突懸念が一段と後退する中、円が 売られ、対ドルで2週間ぶり安値を付けた。市場の焦点は中東情勢から米中通商協議や米 雇用統計などに移行しているという。 テンパス(ワシントン)のトレーディング部バイスプレジデント、ジョン・ドイル氏 は「トランプ大統領の前日の会見以降、イランも強硬な態度を示しておらず、中東情勢が 緊迫化する前の状態に戻りつつある」と述べた。 円は対ドルで0.4%安の109.51円。一時109.57円と 昨年12月27日以来の安値を付けた。金価格は前日付けた約7年ぶり高値から下落。こ うした中、オプション市場ではユーロ/ドル3カ月物の予想変動率(インプライド ・ボラティリティー)が低下し、昨年11月末に付けた過去最低水準の4.2 7%に迫った。 米中は来週15日に「第1段階」の通商合意書に署名する予定で、これは世界経済の 不確実性払拭につながるとみられる。トランプ大統領は9日、米中の「第2段階」の通商 合意に向けた交渉は間もなく始まるが、今年11月の大統領選が終わるまで妥結を持ち越 すこともあり得るという考えを示した。 12月の雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが16万4000人と、前月の26 万6000人から鈍化すると予想される。 オフショア人民元は前日の海外市場で6.9175元と5カ月ぶり 高値。昨年12月の中国の生産者物価指数(PPI)が材料になった。主要 6通貨に対するドル指数は0.1%高の97.433。ドル/スイスフラン は0.9734フランと横ばい。 (表はリフィニティブデータに基づいています)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」