[ニューヨーク 2日 ロイター] - ドル/円 NY午後4時 106.17/106.1 9 始値 106.18 高値 106.30 安値 106.12 ユーロ/ドル NY午後4時 1.1844/1.184 8 始値 1.1861 高値 1.1876 安値 1.1823 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが続伸。ユーロは下落し、前 日に付けた節目の1.20ドルから後退した。 ユーロの下げは前日に節目を付けたことで利益確定売りが出たとみ られ、ユーロ/ドル相場が金融政策に「大きく関わる」とした欧州中央 銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストの発言も材料視さ れた。 ソシエテ・ジェネラルの為替ストラテジスト、ケネス・ブロー氏は レーン氏の発言について、ECBがユーロ高とドル安で動揺しているこ とを示し、インフレを注視していることも示唆すると述べた。 先週に米連邦準備理事会(FRB)がインフレ率の一時的な2%超 えを容認し、雇用をより重視する新戦略を発表して以来、ユーロは上昇 し、一方でドルは下落。この政策転換を受け、トレーダーは米国の低金 利がさらに長期化するとみてドルを売った。ユーロは1日午前に 1.2011ドルまで上昇し、2018年5月以来の高値を付けた。 ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのチーフ市場ストラテジス ト、カール・シャモッタ氏は「かなりの投機的なポジショニングがユー ロを押し上げるなどし、ユーロ上昇には明らかに勢いがある。しかし、 今後数カ月中にECBが追加的な措置を打ち出す可能性を示唆した昨日 のレーン氏の発言は、対ドルでのモメンタムを大幅に後退させた」と述 べた。 ユーロは0.61%安の1.184ドルで、先月27日のパウエル FRB議長の講演以来の上昇分を全て吐き出した。とはいえ、3月の底 値から10%超上昇している。 カール・シャモッタ氏は「ユーロが買われ過ぎていることを考える と、テクニカル上は後退しているようだ。また、レーン発言はドルショ ート派が少し買い戻しを入れるきっかけになったとみている」と述べた 。 ドル指数は0.53%高の92.741。前日に付けた2年 4カ月ぶり安値から上昇した。 (表はリフィニティブデータに基づいています)
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