(表のレートを更新します。) [ニューヨーク 1日 ロイター] - ドル/円 NY終値 110.60/110.63 始値 110.78 高値 110.80 安値 110.55 ユーロ/ドル NY終値 1.1775/1.1779 始値 1.1736 高値 1.1779 安値 1.1734 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落。第1・四半期に約3 年ぶり伸びで付けた水準で値固めする形になったが、バイデン米政権に よる2兆ドル超の景気刺激策を背景にした見通し改善を受け、先行きは 引き続き明るい。 市場は2日に発表される3月の米雇用統計に注目。ドルと米経済の 前向きな見通しを確認する内容とみられる。 ドルは1─3月に主要6通貨バスケットに対し3.6%上げ、四半 期ベースで2018年6月以来の上昇率を記録。投資家は米経済が迅速 に回復すると見込んでいる。 OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は、米国 の成長見通しが欧州を圧倒しているとみていると指摘。発足3カ月未満 で数兆ドル規模の刺激策第2弾を打ち出し、「米経済が熱気を帯び、ド ルや米国債利回りの上昇につながるだろう」と述べた。 バイデン大統領は3月31日、2兆ドル強のインフラ投資計画を発 表。政府の権限を活用して米経済を再構築し、中国の影響力拡大に対抗 する。 また、米供給管理協会(ISM)が1日発表した3月の製造業景気 指数は64.7と、37年超ぶりの高水準を付けた。一方、2月の建設 投資は0.8%減少したほか、新規失業保険申請件数(季節調整済み) は71万9000件と前週から悪化した。 午後の取引で、ドル指数は0.3%安の92.933。 フランス政府は新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、パリなど に適用していたロックダウン(都市封鎖)措置を3日から全国に拡大す ると発表。また、ワクチン接種も米国に遅れを取っている。[nL4N2LT4Q B] 一方、IHSマークイットが1日発表した3月のユーロ圏の製造業 購買担当者景気指数(PMI)改定値は62.5と、1997年6月の 調査開始以降で最高となった。 終盤のユーロは0.3%高の1.1768ドル。 ドルは対円で0.1%安の110.61円。前日は1年 ぶり高値の110.97円を付けていた。 3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が約65万人増加すると 予想されているが、フォレックス・ドット・コムとシティー・インデッ クスの市場調査グローバルヘッド、マット・ウェラー氏は、「最近の値 動きを考えると、雇用統計が予想に届かなかった場合、ドルが売られる リスクが高まっている」と指摘。 そのシナリオでは、下落しているユーロ/ドルが来週初めにかけて 200日移動平均線と先の支持線水準の1.1830ドル付近まで持ち 直すだろうと予想した。 (表はリフィニティブデータに基づいています)
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