[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク 外為市場では、ドルが対ユーロで下落した。ただ、米連邦準備理事会( FRB)や欧州中央銀行(ECB)などの政策決定会合を来週に控え、 ポジションを大きく傾ける動きは控えられ、下げ幅は限定的だった。 また、アジアの大半の地域が春節(旧正月)で休場のため、大半の 主要通貨はレンジ内の動きにとどまった。 コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ 氏は「来週の中銀会合を前に取引レンジは著しく圧縮されたままだ」と 指摘。「世界的な需要環境が維持され、インフレが沈静化し、ターミナ ルレート(政策金利の最終到達点)予想がピークを大きく下回っている ことから、昨年の大きな方向性を示すトレードはより微妙な状況に変化 している」と述べた。 25日は主要な米経済指標の発表がなく商いは低調だった。 ユーロ/ドルは0.23%高の1.0913ドル。 独IFO経済研究所が25日発表した1月の業況指数は90.2と 、前月の88.6から上昇した。アナリスト予想と一致した。インフレ が緩和し、見通しが改善した。 ドル/円は0.42%安の129.615円 豪ドルは5カ月超ぶりの高値を付けた。オーストラリア連邦統計局 が25日発表した2022年第4・四半期の消費者物価指数(CPI) は前年比7.8%上昇と、伸びは前期の7.3%から加速し、33年ぶ りの大きさとなった。 終盤の豪ドル/米ドルは0.76%高の0.7099米ド ル。 一方、ニュージーランド(NZ)/米ドルは0.44%安 の0.6479米ドル。NZ統計局が25日発表した2022年第4・ 四半期のCPI上昇率は約30年ぶり高水準付近にとどまったものの、 NZ準備銀行(中央銀行)の予想を下回り、今後数カ月の利上げ幅が予 想よりも小幅になるとの見方が強まった。 ポンド/ドルは0.47%高。英国立統計局(ONS)が 25日発表した12月の生産者物価指数(PPI)は、産出指数が前月 比で0.8%低下した。 米ドル/カナダドルは0.18%上昇。カナダ銀行(BO C、中央銀行)は25日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0. 25%ポイント引き上げ、15年ぶりの高水準となる4.5%とした。 同時に世界の主要中央銀行として初めて、これまでの利上げの累積効果 を見極めるために利上げをいったん停止する可能性を示唆した。[nL4N3 4A7OH] 暗号資産(仮想通貨)のビットコインはほぼ横ばいの2 万2757ドル。 ドル/円 NY午 129.52/129.55 後3時 始値 129.68 高値 130.03 安値 129.28 ユーロ/ドル N 1.0913/1.0917 Y午後3時 始値 1.0863 高値 1.0923 安値 1.0859 (表はリフィニティブデータに基づいています)
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