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NY外為市場=ドル対ユーロで小幅高、米経済指標受け

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで小幅な上昇にとどまった。米個人消費の落ち込みとインフレの冷え込みを示す経済指標を受けた。

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで小幅な上昇にとどまった。米個人消費の落ち込みとインフレの冷え込みを示す経済指標を受けた。(2023年 ロイター/Sam Mircovich)

米商務省が27日発表した2022年12月の個人消費支出(PCE)は前月比0.2%減った。減少は2カ月連続で、23年に向け経済が低成長路線に入る中、インフレの鈍化継続を示した。12月のPCE価格指数は前月比0.1%上がり、上昇率は11月と同じだった。

マネックス・ヨーロッパのFX分析部門責任者、サイモン・ハーベイ氏は「PCE価格指数はほぼ予想通りの着地となり、米連邦準備理事会(FRB)の今後の決定にはほとんど影響を及ぼさない」と指摘。「最新のインフレデータを受け、FRB当局者は市場をスローペースに誘導することが可能だ。制約的な金融政策の期間に関する当局者の考えを考慮すると、物価上昇圧力が緩やかになることで、FRBは3月までに金利をターミナルレート(政策金利の最終到達点)水準の5%に引き上げるだろう」と述べた。

フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、FRBが来週0.25%ポイントの利上げを決定したあと、もう1回だけ利上げを行い、その後打ち止めにするとの見方が織り込まれている。

ユーロ/ドルは0.17%安の1.08725ドル。週間では約0.2%上昇した。

ドル/円は0.25%安の129.89円。

来週にはFRB、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行)の金融政策決定会合が予定されている。ハーベイ氏は「当面は多くのイベントリスクがある」とし、来週の政策金利に関する決定よりもフォワードガイダンスの方が重要との見解を示した。

ポンド/ドルは0.12%安の1.2397ドル。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.5%高の2万3337ドル。週間では約2.6%高で4週連続の上昇となった。

ドル/円 NY終値 129.85/129.88

始値 129.91

高値 130.06

安値 129.57

ユーロ/ドル NY終値 1.0867/1.0871

始値 1.0878

高値 1.0880

安値 1.0838

*写真を付けて再送しました

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