[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市 場では、ドルが主要通貨に対し小幅な上昇を維持した。堅調な経済指標 でインフレ抑制に向けた米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが 長期化するとの観測が裏付けられていることが背景。 堅調な経済指標の発表が続いていることに加え、一部の政策担当者 がより大きな幅での利上げを支持する発言を行ったことで、今月に入り ドルは上昇。この日に労働省が発表した18日までの1週間の新規失業 保険申請件数(季節調整済み)が予想外に減少し、労働市場が引き続き 引き締まっていることが示されたことも、こうした動きを後押しする要 因になった。 アカディアン・アセット・マネジメント(ボストン)のグローバル ・マクロポートフォリオマネージャー、クリフトン・ヒル氏は「2月は 堅調な経済指標が相次ぎ、誰もが面食らった。米経済は減速しておらず 、インフレは根強いことが改めて示された」とし、「こうしたことを背 景に米国債利回りが上昇し、ドル高につながっている」と述べた。 終盤の取引でユーロは0.09%安の1.0597ドル 。英ポンドは0.22%安の1.2017ドル。 円は対ドルで134.66円。市場では次期日銀総裁候 補の植田和男氏の講演が注目されている。 主要6通貨に対するドル指数は0.06%高。一時は104 .78まで上昇していた。 コンベラ(ワシントン)のシニアマーケットアナリスト、ジョー・ マニンボ氏は、24日には1月の米個人所得・消費支出が発表されるほ か、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)までに雇用統計や消費者物 価指数などが発表されると指摘。「FRBがどこまで政策を引き締める か、鍵は経済指標が握っている」と述べた。 ドル/円 NY午 134.64/134.65 後4時 始値 134.92 高値 135.36 安値 134.49 ユーロ/ドル N 1.0603/1.0604 Y午後4時 始値 1.0603 高値 1.0620 安値 1.0578 (表はリフィニティブデータに基づいています)
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