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NY外為市場=ドル下落、銀行巡る懸念で

[ニューヨーク/ロンドン 17日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落した。スイスの金融大手クレディ・スイスと米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクの株価が下げ止まらず、市場での影響拡大が危惧されたほか、金融引き締めを背景とするリセッション(景気後退)懸念の高まりを受けた。

終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落した。スイスの金融大手クレディ・スイスと米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクの株価が下げ止まらず、市場での影響拡大が危惧されたほか、金融引き締めを背景とするリセッション(景気後退)懸念の高まりを受けた。(2023年 ロイター/Rick Wilking)

欧州市場でクレディ・スイスは8%下落。ファースト・リパブリックは30%急落した。

ドル指数は0.604%下げた。投資家は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を注視している。

CMEのフェドウォッチによると、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、米連邦準備理事会(FRB)が0.25%ポイントの利上げを決定する確率が61.3%となっている。またFRBが7月までに利下げに着手するとの見方を織り込んでいる。

TDセキュリティーズのシニア為替ストラテジスト、マゼン・イッサ氏は、ここ1週間の銀行の混乱が直ちにリセッションにつながるかどうかは分からないとした上で「おそらくリセッションの可能性が高まり、ハードランディングシナリオ、さらに深刻なリセッションに陥る可能性が高まるかもしれない」と述べた。

OANDAのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「米経済がどうなるのかについては様子見姿勢だ」と指摘。「ソフトランディングになるのか、ランディングしないのかを議論しているのではない。議論の対象はリセッションが緩やかなのか深刻なのかということだ」とした。

ユーロ/ドルは0.66%高の1.0675ドル。

ポンド/ドルは0.70%上昇の1.2192ドル。ドルは対スイスフランで0.39%安。

日本円は対ドルで1.48%高の131.77円。

神田真人財務官は17日、米中堅銀2行の経営破綻などを踏まえ、「様々なリスクがあることを念頭に置き、日銀をはじめ、各国当局とも連携しつつ内外の経済、金融市場の動向や日本経済への影響について強い警戒心をもって注視していく」との考えを述べた。財務省、金融庁、日銀との3者会合後、財務省内で記者団に語った。

オーストラリアドルは0.81%高の0.671米ドルだった。

ドル/円 NY終値 131.79/131.84

始値 133.11

高値 133.18

安値 131.57

ユーロ/ドル NY終値 1.0666/1.0670

始値 1.0633

高値 1.0685

安値 1.0613

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