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NY外為市場=ドル、対ユーロで上昇 ECBが利上げ幅縮小

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで上昇した。欧州中央銀行(ECB)が利上げ幅を縮小したことを受けた。

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで上昇した。昨年7月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で、予想通り0.25%ポイントの利上げを決定した。利上げ幅はこれまでの0.5%ポイントから縮小。ただ、ラガルド総裁は理事会後の会見で、インフレ抑制に向け利上げを「停止しない」と強調した。

前日には米連邦準備理事会(FRB)がフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ5.00─5.25%とした一方、利上げ停止の可能性を示唆した。

スコシアバンク(トロント)のチーフFXストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「金融政策のダイナミクスは、引き締めサイクルという点で、現時点では多かれ少なかれ完全に織り込み済みだ。今後はFRBがいつ緩和し始めるのか、どの程度緩和するのか、他の中銀の動きとどのように関与するのか、などに焦点が当てられる」と述べた。

ドル指数は0.15%高の101.36。ユーロ/ドルは0.41%安の1.1018ドルとなった。ドル/円も0.34%下げ134.17円。

CMEグループのフェドウオッチによると、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場ではFRBがが7月までに利下げに着手する確率を約62%としている。

モルガン・スタンレーのアナリストは「FRBの利上げは終了したと考えているが、米ドルは上昇するだろう」と指摘。「米債利回りの低下はリスクオフの取引環境の到来を告げている可能性があり、ドル高を暗示している」とした。

23年第1・四半期の生産単位当たりの報酬を示す単位労働コストは前期比6.3%上昇。22年第4・四半期の3.3%上昇から加速したこともドルを一時的に押し上げた。

ポンド/ドルは0.10%高の1.2580ドル。序盤には一時1.2593ドルと2022年6月以来の高値を付けた。

ノルウェークローネは0.87%安の10.76クローネ。ルウェー中央銀行は4日、主要政策金利を予想通り25ベーシスポイント(bp)引き上げ3.25%とした。6月に追加利上げする公算が大きく、通貨安が続けば一段の引き締めもあり得ると表明した。

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