[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが強含み、ドル指数は2カ月ぶりの高値を付けた。米経済指標が景気の底堅さを示したことが背景。
ドル指数は、一時3月17日以来の高値となる104.31を記録した。終盤は0.433%高の104.280だった。ドル/円は0.52%高の1ドル=140.16円。
この日発表された5月20日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から4000件増加し、22万9000件となった。市場予想を下回った上、前週のデータは大幅に下方修正され、労働市場が軟化する兆候はほとんど見られなかった。
一方、2023年第1・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比1.3%増と、速報値の1.1%増から上方修正された。
シルバー・ゴールド・ブル(トロント)のFX&貴金属リスク管理ディレクター、エリック・ブレガー氏は「誰もが2023年に来ると話していた不況を目にしていない。勢いは間違いなくドル側にある」と述べた。
対照的に、欧州最大のドイツ経済は、第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値(物価・日数調整済み)が前期比0.3%減と2期連続のマイナス成長となり、景気後退(リセッション)に陥った。
ユーロ/ドルは0.31%安の1.0715ドルだった。
CMEのフェドウオッチによると、米連邦準備理事会(FRB)が6月米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利上げを行う確率は約53%で、24日の約36%から上昇した。
最近のFRB幹部のコメントでは、利上げを継続するか否かについて見方が分かれていることが示されている。
英ポンドは0.43%安の1.2311ドルだった。
ドル/円 NY終値 140.05/140.07
始値 139.58
高値 140.23
安値 139.19
ユーロ/ドル NY終値 1.0719/1.0723
始値 1.0721
高値 1.0739
安値 1.0708
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