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NY市場サマリー(8日)
2017年3月8日 / 22:07 / 8ヶ月後

NY市場サマリー(8日)

[8日 ロイター] - <為替> ドルが上昇した。2月の米民間雇用者数が大幅に増加し、米連邦準備理事会(FRB)が来週利上げするとの見方が一段と強まった。

2月のADP全米民間部門雇用者数は29万8000人増で、市場予想の19万人増を大きく上回った。

ただ、主要6通貨に対するドル指数.DXYは既に過去5週間で約2.5%上昇していたこともあり、上値は限られた。市場では10日に米労働省が発表する2月雇用統計を見極めたいとして慎重姿勢を維持する投資家が多い。ADPの雇用報告と労働省の雇用統計の相関性は低いとされている。

オアンダのチーフ通貨ストラテジスト、ディーン・ポプルウェル氏は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に「市場が先走り気味になっているのは間違いない」と述べた。

直近のドル指数は0.25%高の102.08。ドル/円JPY=は一時114.74円まで上昇したが、終盤は0.39%高の114.41円と伸び悩んだ。ユーロ/ドルEURは0.16%安の1.0548ドル。

投資家は9日の欧州中央銀行(ECB)理事会に注目している。ユーロ圏の物価上昇圧力は強まっているものの、ドラギ総裁が理事会後の会見で現在の量的緩和政策の修正を表明するとの観測はほとんど出ていない。

オアンダのポプルウェル氏は「ドラギ氏が動ける余地は比較的乏しい。物価上昇率は望ましい水準にじりじり近づきつつあるが、タカ派的になり過ぎることはできない。だからユーロは基本的に狭いレンジで取引されている」と指摘した。

<債券> 国債利回りが上昇。ADP全米雇用報告が好調だったことを受け、FRBが来週の会合で利上げに踏み切るとの観測が一段と高まり、2年債利回りは約7年半ぶりの高水準を付けた。長期債利回りは昨年12月以来の水準に上昇したが、その後、10年債入札が堅調だったことを受け上げ幅をやや縮小した。

SGコーポレート・アンド・インベストメントバンキングの米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャッパ氏は「この日の相場はADP全米雇用報告で動いた。これほど力強い結果になるとは予想されていなかった」と述べた。

CMEフェドウオッチによると、金利先物が織り込む来週の利上げの確率は86%。前日は82%だった。

ADP全米雇用報告を受け、10年債US10YT=RR利回りは一時2.583%と、昨年12月20日以来の高水準に、金利動向に敏感に反応するとされる2年債US2YT=RR利回りは1.378%と、2009年8月以来の水準に上昇した。

この日実施された10年債入札は最高落札利回りが2.560%と、2014年7月以来の高水準となった。応札倍率は2.66倍と、2016年6月以来の高水準だった。

9日には30年債入札が実施される。

<株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種がいずれも続落した。エネルギー株が大きく値下がりし、株価全体の重しとなった。

S&Pエネルギー株.SPNYは約2.5%安。昨年9月以来、約半年振りの大幅下落となった。この日発表の米原油在庫が市場予想を大きく上回って増加し、原油相場は5%超下落した。

ソラリス・グループの最高投資責任者、ティム・グリスキー氏は「(原油をめぐっては)減産という良いニュースも確かにある。ただ、特に米国では、在庫が積みあがり、シェール生産事業者は現在の水準で稼ぎを上げ、生産が戻ってきている」と指摘する。

2月のADP全米雇用報告を受け、14─15日のFOMCで利上げに踏み切る可能性が一段と高まり、金利動向に敏感な不動産株が下落。S&P不動産株.SPLRCRは約1.5%安だった。

トランプ米大統領の政策が景気を後押しすることへの期待から、米主要株価指数は過去最高値水準付近で推移している。ただ、政策の詳細は依然としてほとんど分からないままで、株価上昇を抑制する要因となっている。株価のバリュエーションに対する懸念も強まってきている。

個別銘柄では、重機メーカー大手キャタピラー(CAT.N)は2.8%安。海外での税務・会計処理で不正があったとする政府委託の報告書についてニューヨーク・タイムズ紙が報じたことが悪材料だった。

一方、税務・会計サービスのH&Rブロック(HRB.N)は約15%高と、約8年ぶりの大幅上昇。

<金先物> 7営業日続落。ADP雇用報告を受けて売りが加速した。

雇用関連指標が極めて堅調な内容となったこ とを受け、14─15日のFOMCでの利上げ観測が強まった上、今後の利上げペースが速まるのではないかとの臆測も広がり、金利を生まない金塊 は下げ幅を拡大した。外国為替市場でドル買い圧力が強まったことも金塊の割高感 につながり、朝方の早い段階で一時1206.40ドルの安値を付けた。

<米原油先物>  3営業日続落。米原油在庫の大幅な積み増しなどを嫌気して急落しWTI4月物の清算値は5.4%安の1バレル=50.28ド ルと、中心限月ベースで昨年12月7日以来約3カ月ぶりの安値を付けた。

米エネルギー情報局(EIA)が午前中に公表した最新週の原油在庫は、積み増し幅がAPIの数字よりも小幅だったため、いったんは買い戻しが入 って下げ幅を縮小。しかし、原油在庫自体が9週間連続で増加し、過去最高水準を更新し たことから、その後は下げ足を速めて一気に50ドル台まで急落した。 このほか、ドルが対主要通貨バスケットで上昇したこともドル建てで取引される原油に 割高感を与え、相場の下押し要因となった。

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