March 9, 2018 / 10:56 PM / 3 months ago

NY市場サマリー(9日)

[9日 ロイター] - <為替> 米雇用統計で賃金の伸びが鈍化したことで利上げペースは加速しないとの観測が広がり、主要6通貨に対するドル指数はほぼ横ばいとなった。

終盤の取引でドル指数.DXYは0.038ポイント(0.04%)低下の90.141となっている。

ユーロ/ドルEUR=は0.03%安の1.2306ドル。ユーロは前日、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が理事会後の記者会見で、ユーロ圏のインフレはなお抑制されているとの認識を示したほか、保護主義の台頭はリスクとなるとの見方を示したことで下落していた。

円は広範な通貨に対し下落。日銀の黒田東彦総裁が9日の金融政策決定会合後の記者会見で、物価が上昇すれば緩和度合いは変わらないと説明する形での金利引き上げはあり得るものの、「現時点では検討していない」と説明したことが重しとなった。黒田総裁はECBのドラギ総裁と同様、保護主義の台頭のリスクについても言及している。

トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の申し出に応じ、5月までに初会談を行う意向を示したことが伝わったことで、安全通貨としての円を手放す動きが出たことも、円の下落につながった。

終盤の取引でドル/円JPY=は0.57%高の106.81円。ドルは円に対し一時は1週間ぶりの高値を付けた。ユーロ/円は0.54%高の131.46円となっている。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 堅調な雇用統計を受け国債利回りが上昇した。

景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数は前月比31万3000人増と、伸びが予想(20万人増)を大きく上回り、1年7カ月ぶりの大きさを記録、年内3回以上の利上げ観測が強まった。

市場は賃金の伸び鈍化をほとんど材料視せず、統計公表後に債券利回りは取引時間中の高水準をつけた。

短期金利先物市場では、年内の利上げ回数が3回になるとの観測が強まった。

CMEグループで取引されるフェデラルファンド(FF)金利先物のロイターの分析によると、FRBが年内4回の利上げを実施するとの確率は約25%だった。

10年債利回りUS10YT=RRは取引時間中の高水準をつけた後、終盤の取引で2.897%と、前日の2.866%から上昇した。

30年債利回りUS30YT=RRも取引時間中の高水準を記録後、直近で3.164%。前日は3.132%だった。

2年債利回りUS2YT=RRは一時、2.286%と2月28日につけた9年ぶり高水準をつけた。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 主要3指数がそろって2%近く上昇。ナスダック指数は最高値を更新した。この日発表された2月の雇用統計を受け、インフレや急激な利上げをめぐる懸念が和らいだ。

ある市場関係者は「労働参加率が伸びる一方で、賃金の安定した動きが続くようであれば、市場は過度にインフレを気にする必要もなく、相場には好都合だ」とした上で、今後のすう勢を見極めたいと述べた。

モラー特別検察官によるロシア疑惑捜査に関連し、トランプ氏の弁護団が大統領との面談を利用して捜査終結に向けた交渉を模索している、とウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じるなか、S&P500は引けにかけて値上がりした。

週間では、S&Pが3.5%高、ダウ平均が3.25%高、ナスダックが4.2%高。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.77対1の比率で上回った。ナスダックでも2.81対1で値上がり銘柄数が多かった。

S&P総合500種構成銘柄では、62銘柄が52週高値を更新。新安値の銘柄はなし。ナスダック総合構成銘柄では214銘柄が新高値を付け、16銘柄が新安値を付けた。

米取引所の合算出来高は68億2000万株。直近20営業日の平均は74億7000万株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ドル安・ユーロ高に伴う割安感を受けて買いが優勢となり、3日ぶりに反発した。 中心限月4月物の清算値は前日比2.30ドル(0.17%)高の1オンス=1324. 00ドル。週間では、0.05%上昇した。

相場は昼ごろに一時1325.90ドルまで上昇。その後も買い支えが入 り、清算値確定までプラス圏を維持した。

ただ、上値は限定的。北朝鮮をめぐる地政学的リスクへの警戒感が緩み、「質への逃避 先」としての買い意欲が後退したもよう。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 投資家のリスク選好意欲が回復する中で買われ、大幅反発した。上伸は3日ぶり。 米国産標準油種WTI中心限月4月物の清算値は前日比1.92ドル(3.19%)高の 1バレル=62.04ドル。5月物は1.86ドル高の61.92ドルとなった。 5月までに米朝首脳会談が開催される見通しになったことを受けて、投資家のリスク選 好意欲が回復。その上、この日朝方に発表された米雇用統計が良好な内容だったことから、 景気拡大期待を背景に米株価が大幅続伸し、同じくリスク資産である原油にも買いが入り やすくなった。

また、雇用統計の平均時給が市場予想を下回ったことで、外国為替市場ではドルが対ユ ーロで下落。ドル建てで取引される原油に割安感が生じたことも支援材料となり、相場は早朝からほぼ一本調子で上昇した。

これに加え、米石油会社ベーカー・ヒューズがこの日午後に公表した最新週の国内石油 掘削リグ稼働数が7週間ぶりに減少に転じたことも相場の下支え要因となった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

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