July 3, 2018 / 9:52 PM / 3 months ago

NY市場サマリー(3日)

[4日 ロイター] - <為替> ドルが下落。独立記念日の祝日を控え、最近の上昇を受けた利益確定売りが膨らんだ。この日は貿易摩擦への懸念が一服。リスク選好度が高まり、資金がユーロや豪ドルなどの通貨にシフトする動きとなった。

中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁が外為市場の最近の変動を注視しているとし、人民元を安定的かつ妥当とされる水準に維持することを目指すと発言したことも、市場心理の改善に寄与した。

スコシア銀の首席為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「センチメント改善はリスク選好度押し上げに幾分寄与したが、4日の米祝日と6日の米中関税発動を控え、為替市場では様子見気分が強かった」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは午後の取引で0.4%安の94.604。

ユーロ/ドルEUR=は0.2%高の1.1655ドル。ドイツで連立政権が移民問題を巡る溝を解消し、合意に漕ぎ着けたことが好感された。

中国の動向に左右されやすい豪ドルAUD=D3は0.5%高の0.7376米ドル。

過去10営業日下落していた人民元相場CNY=CFXSも、人民銀行総裁の発言を追い風に反発した。

市場では、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げ回数を巡る手掛かりを得ようと、週内に発表される6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、6月の米雇用統計に注目が集まる。

クレディ・スイスの為替戦略グローバル主任、シャハブ・ジャリヌース氏は「短期的な政治および金融政策動向がドルの勢いを削ぐことは想定していない」と指摘。「6日発表の米雇用統計については、賃金の伸びが大幅に予想外れの結果とならない限り、見通しを変更させることはないだろう」と述べた。

<債券> 米株価の下落を受け安全資産としての国債に資金がシフトしたことで利回りが低下した。特に長期債に安全買いが入ったことで、長短金利差は約11年ぶりの水準に縮小した。

この日は翌日に独立記念日の祝日を控え、債券市場は午後2時までの短縮取引。同じく短縮取引となった米株式市場では、主にアップル(AAPL.O)やフェイスブック(FB.O)などのハイテク株が売られたことで下落。市場関係者は「通商問題を巡る懸念を背景に、特に長期債に対する安全買いが入った」としている。

長期債に対する安全資産としての需要が膨らんでいることで、長短金利差は縮小傾向にあり、一部投資家は長短金利の逆転もあり得るとの見方を示している。米経済の過去5回の景気後退(リセッション)では、景気後退入りする12─18カ月前にこうした逆イールドが起きていた。

2年債と10年債の利回り格差US2US10=TWEBは一時29.59ベーシスポイント(bp)と、2007年8月以来の水準に縮小。終盤の取引では29.90bpとなっている。

5年債と30年債の利回り格差US5US30=TWEBは一時22.60bpと、2007年7月以来の水準に縮小した。

キャンター・フィッツジェラルド(ニューヨーク)の米国債アナリスト、ジャスティン・レデラー氏は「祝日を控え一部ショートカバーが入っている」と指摘。ただ、商いが細っていることで国債に対する買い圧力の影響が拡大された可能性もあるとしている。

終盤の取引で10年債US10YT=RR利回りは3bp低下の2.833%。30年債US30YT=RR利回りは3bp低下の2.959%となっている。

<株式> 下落して取引を終えた。この日は独立記念日の祝日を控えた短縮取引だったが、アップル、フェイスブックなどのハイテク株の下落が重しとなった。

フェイスブック(FB.O)は2.3%安。ユーザーの個人情報が英選挙コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカに大量に流出した問題で、米紙ワシントン・ポストが、米司法省の調査に新たに3つの連邦当局が加わり調査が拡大したと報じた。

これに加え、アップル(AAPL.O)が1.7%下落し、S&P情報技術指数.SPLRCTは1.4%安となった。

CIBCプライベート・ウェルス・マネジメントのブランド・ヒューストン氏は「短期的に企業のファンダメンタルズはかなり堅調で、経済は強い」と指摘。「ただ、貿易戦争の懸念の中で、不透明な点や不明な点が多くある。見通しが晴れないと、投資家が株式市場に戻るのは難しい面がある」と述べた。

アメリカン航空(AAL.O)、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスUAL.N、デルタ航空(DAL.N)は1─2.3%下落。ドイツ銀行は米中貿易摩擦が決算を圧迫するとして、3社の投資判断を引き下げた。

投資家は6日発表の米雇用統計にも注目。USバンク・ウェルス・マネジメントのジェフ・クラベッツ氏は「雇用統計の指標が出るまで投資家は待ちの姿勢を取りたいだろう」と述べた。

テスラ(TSLA.O)は続落し、7.2%の大幅安。新型セダン「モデル3」の生産ペースを持続できるかどうか疑念がくすぶっている。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.74対1の比率で上回った。ナスダックも1.23対1で値上がり銘柄数が多かった。

<金先物> ドルが対ユーロで弱含んだことに伴う割安感に加え、米中「貿易戦争」突入への警戒感か ら買われ、反発した。中心限月8月物の清算値は前日比11.80ドル(0.95%)高の1オンス=1253.50ドル。

<米原油先物> 供給逼迫(ひっぱく)懸念を背景に買われ、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月 8月物の清算値は前日比0.20ドル(0.27%)高の1バレル=74.14ドルだっ た。9月物は0.03ドル安の71.59ドルとなった。

ただ、朝方に75ドルの大台を突破した後は、米独立記念日に伴う休場を翌日に控えた ポジション調整による売りやテクニカル要因による手じまい売りなどが台頭。相場は一時マイナス圏に沈む場面も見られた。国営サウジ通信(SPA)が3日、サウジアラビアが 同日の閣議で、石油市場の均衡と安定を図るために必要なら余剰生産能力を活用する用意があることを確認したとの報も相場に下押し圧力をかけたもよう。また、トランプ米大統領がエネルギー価格の上昇を抑えるため、戦略石油備蓄を放出するのではないかとのうわさも流れた。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below